◆絶望からの武者震い……たまごっちゲットまでの一部始終
店頭に並び始めると思しき日、筆者は9時前には渋谷に到着し、①大手量販店に並んだ。もちろんその時点では、シール自体の入荷は不明だ。それでも、100人近くが並んでいた。「出遅れた」と感じるも、いったん並ぶ。②別の大手量販店で整理券配布があるとの情報を得て、列から抜ける。しかし、配布は終了していた。①の列に戻ることもできない。絶望。
③大手雑貨店でたまごっちが販売されていると聞きつけ、急いで向かうも、売り切れ。
もう今日は無理か……と諦めかけるも、普段はなかなか入荷しない、各地の雑貨店でたまごっちが続々と出現しているという。
もしやと思い急いで電車に乗り、数駅先のそこまで人が多くなさそうな店舗に向かうと、そこには輝くたまごっちシールがあったのだ。見つけた瞬間にサウナよりも発汗し、背中を伝う。レジに持っていく道中も、初めて見るシールに武者震いが止まらなかった。


こんなにも嬉しい買い物体験は久しぶりだった。
◆“おすそわけ”“交換”で幸せに浸れる
人にプレゼントして喜んでもらえることも、シルパトを後押ししている。上司から「娘がシールが手に入らないと嘆いている」と相談されれば、シール帳に貼り終えた余りのボンドロを数種類組み合わせて“おすそわけシート”を作る。親戚の子どもの誕生日には、100円ショップで売っているミニミニシール帳にボンドロをたくさん貼り、お気に入りのキャラだというクロミのキーホルダーをつけてプレゼントした。
彼女たちからは「ちょううれしいです」と大歓喜の手紙が届き、何度も読み返して嬉しい気持ちになった。

筆者自身も、シールの希少性はもとより、ぷっくり感と輝き、儚いラメ感が唯一無二のかわいさで、ハイクオリティなシールだと重々理解しているからこそ、苦労して手に入れてよかった、あげてよかったと心から思えるのだ。

