UAEで退避の男子テニス選手団、紆余曲折で脱出計画「無事に完遂出来そう」 台北経由で移動中「皆さん見守ってて」

アラブ首長国連邦(UAE)で開催されていた「フジャイラ・オープン」(ATPチャレンジャーツアー)に出場していたテニス男子の内山靖崇選手と松田龍樹選手が2026年3月5日、「中東脱出」を報告した。

UAEからの脱出が決まり笑顔の選手団(松田龍樹選手のXから)

試合中にドローン爆破 選手ら避難も

アメリカとイスラエルは2月28日、イランに対して「エピック・フューリー(壮絶な怒り)」と名付けた大規模な戦闘作戦を実施。トランプ大統領は、攻撃によりイランの最高指導者・ハメネイ師が死亡したとSNSに投稿した。ロイター通信はイランの国防相と革命防衛隊のトップが死亡したと報じるなど、中東情勢が緊迫している。

こうした中、フジャイラ・オープンに参加するためUAEを訪れていたテニス選手らへの心配の声が広がっていた。イギリスのタブロイド紙「デイリー・メール」は3日、「【中東情勢】ドローン爆破でテニス大会がパニックに ドバイ近郊で選手らが避難を余儀なくされる」と題した記事を公開。試合中、会場から約9.7キロ離れた石油ターミナルで火災が発生したと報じた。

日本の松岡隼選手とベラルーシのダニール・オスタペンコフ選手の試合中に起こったもので、会場には空襲警報のサイレンが鳴り響き、選手やスタッフが即座に避難したという。火災の原因は迎撃されたドローンの破片によるものとみられる。

内山選手はXで「警報が鳴って大会会場から退避して、無事にホテルに戻りました。この映像はホテルの部屋から撮影した黒煙の様子。おそらくアラートが鳴った原因の火災場所と思われます。結構近い...」と報告。黒煙の上がる山を映した動画を公開していた。

「搭乗するには€5000(約91万円)必要」で帰国難航

フジャイラ・オープンは3日、予定していた2大会を安全上の懸念により中止すると発表した。

内山選手は4日、試合の中止を受け「ATP(編注:男子プロテニス協会)が明日オマーン、マスカットからイタリア、ミラノ行きのチャーター便を出すのですが、搭乗するには€5000必要」と明かし、「そもそもマスカットまで無事陸路で行けるのか?」と困惑を吐露した。ミラノまでの片道で、日本円にして約91万円の費用がかかるという。

松田選手も「フジャイラの大会は2週とも無くなりました!! ただ、帰れるのか、、」と投稿。広い部屋に集まった選手らを映した動画を添え、「今日の朝の様子です。みんな集まって行動してます」とつづった。選手らはスマートフォンを触ったりストレッチをしたりと思い思いの行動をとっているが、どこか落ち着かない雰囲気だ。

「日本に帰れないってこんなにも不安なんですね。チャーター便に乗る選手は今の所いない模様、てか乗れない 100万って、、」ともつづった。

その後の投稿では「タダになってもミラノ行きって意味ないんよね、、ミラノからの飛行機は全部、中東を通るんやから結局日本に帰れないって」と問題を説明していた。

配信元: J-CASTニュース

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