シンヤさんがNISAを使って投資した商品は
新NISAには、120万円が上限のつみたて枠と240万円が上限の成長投資枠があり、シンヤさんはこのうち「成長投資枠」を使い、ネットやテレビの特集で人気ランキング上位にある「米国型ETF」や「高配当株ファンド」を選択して投資をはじめました。
しばらくは順調だったが…
新NISAを始めてからしばらくは順調そのものでした。だんだんと増えていく評価益に一種の快感を覚えたシンヤさんは、1年あまりで約600万円分を投資信託につぎ込んだそうです。
しかし……2025年4月、米トランプ大統領の「アメリカ・ファースト」のかけ声とともに株価が急落。
「これは一時的なものだ」と自分に言い聞かせますが、アプリを確認するたびに目減りしていく資産。しだいにアプリを開くことすら苦痛になっていきました。暴落からわずか数ヵ月で含み損は180万円を超え、眠れない日々が続きます。
「あれ、まだ起きてたの?」
なにも知らない妻との会話中も、シンヤさんの頭には「評価損180万円」の文字が消えません。そのような日々が数日続いた結果、追い込まれたシンヤさんは「これ以上資産が減ったら取り返しがつかない」と、すべてを損切り(解約)する決心を固めたのでした。
投資額600万円に対し、180万円の実現損……損失率は30%にのぼり、これまで堅実に生きてきたシンヤさんにとっては大きな痛手となりました。
