“なんとなく”が一番危ない…投資の原則
NISAに限らず、投資には大きく分けて下記の2つの考え方があります。
・売買をせずに積み立てを続ける「コア投資」
・数ヵ月単位で値動きを見ながら利益確定を狙う「サテライト投資」
この基本を理解しないまま「みんながやっているから」と流行に乗って投資を始めしまうと、特に昨今のような不測の事態において動揺し、大きな損失を被ってしまうリスクが高まります。
ハイリスクであっても、ローリスクであっても、「絶対に儲かる投資」はありません。だからこそ、日々のなかで情報収集に努め、場合によっては専門家の助言を仰ぐなどしながら、正しい知識を身につけることが不可欠です。
妻に発覚…シンヤさんの「その後」
2020年以降、米国株は好調です。今回の事例における「トランプショック」のような事態になっても、過去の傾向では数日〜数週間で上昇基調に戻るケースが多く見られました。
もっとも避けたいのは、シンヤさんのようにこの“異常事態”にうろたえ、衝動的に「狼狽売り」をしてしまうことです。
シンヤさんは180万円という大金を失っただけではなく、投資の失敗がバレて、妻からの信用までをも失うことに。真面目な性格ゆえに老後資産が減っていくことへの強い恐怖があり、さらに定年後であったことから「もう働いて取り返すことはできない」という不安が、損切りを急がせたのでしょう。
180万円というと、夫婦2人の“数年分の海外旅行費”です。シンヤさんが生きがいにしていた「年1回の海外旅行」は、当面おあずけとなりました。
工藤 崇
株式会社FP-MYS代表
FP(ファイナンシャル・プランナー)
IFA(独立系フィナンシャルアドバイザー)
