◆婚活は「心のリハビリ」だった
――婚活を続ける中で、心境に変化はありましたか。吉田:元パートナーからモラハラを受けていたので、事実婚が解消された直後は、外に出るのも怖いし、家にいるのも怖い、という状態でした。だから、婚活を始めた当初は、男性に対する恐怖心があったんです。でも、いろんな方とお会いしていくうちに、その恐怖心が少しずつ和らいでいきました。
それぞれに価値観があって、正直に話してくださる方や、自己開示してくださる方もいる。男性って、ひとくくりにはできないんだ、とわかったんです。
歩んできた人生も違えば、奥さまとの別れ方も本当にさまざま。話してみると、価値観の違いが見えてくる。その違いを知ることが面白いと感じられるようになって、そういう時間を持つことが、だんだん楽しくなっていきました。
ある程度仲良くなった方には、以前モラハラに遭ってつらかったこともお伝えしました。すると、気持ちに寄り添ってくださる方もいて。そうした出会いを重ねるうちに、「男性は怖いものだ」という感覚はなくなりましたね。
――現在、モラハラに苦しんでいる女性に伝えたいことはありますか。
吉田:私自身、ネット上でモラハラに苦しむ女性たちの投稿を読んだことがきっかけで、弁護士さんに相談することができました。同じように苦しんでいる人がいると知って、背中を押されたんです。
ただ、「お金がないから動けない」と書いている方も多くて。事情は本当にそれぞれだと思います。でも、ネットで気持ちを吐き出すだけでは、現実はなかなか変わらない。だから、専門家や助けてくれる人のところへつながってほしいなと思います。
苦しい状態が続くと、心だけでなく体にも影響が出てしまうことがあります。私も原因がわからない不調に悩まされました。
無理はしなくていいけれど、少しでも外に目を向けてみること。誰かに相談してみること。一歩踏み出すことで、未来を変えることができると思います。
<取材・文/秋山志緒>
【秋山志緒】
大阪府出身。外資系金融機関で広報業務に従事した後に、フリーのライター・編集者として独立。マネー分野を得意としながらも、ライフやエンタメなど幅広く執筆中。ファイナンシャルプランナー(AFP)。X(旧Twitter):@COstyle

