【一度は行きたい】花好きも魅了するフランス「シュノンソー城」王妃たちの庭園を巡る旅

【一度は行きたい】花好きも魅了するフランス「シュノンソー城」王妃たちの庭園を巡る旅

カトリーヌの庭

カトリーヌの庭
カトリーヌの庭。バラやラベンダーが使われた、クラシカルで優雅なフォーマル・ガーデン。

城の建物を挟んで反対側には、アンリ2世が逝去するとすぐ、ディアーヌからシュノンソー城を奪回した王妃カトリーヌ・ド・メディシスがつくらせた「カトリーヌの庭」があります。かつては川向こうまで広がっていた庭園ですが、現在残る部分は約5,500㎡と、こぢんまりとした親密な雰囲気のあるルネサンスの整形式庭園です。

カトリーヌの庭
カトリーヌの庭正面のシェール川の向こう側にも森が広がる。

イタリアの庭園芸術の流れを汲んで、城の建築と一体化したシンメトリーな整形式のデザインは、城の景観を見事に引き立てています。庭園に動きを与える中央の噴水を囲み、リズムよく配置された壺などの彫刻を用いた装飾も、やはりイタリアの影響を受けたもの。

 カトリーヌの庭から見たシュノンソー城
カトリーヌの庭から見たシュノンソー城。ロワールの古城のなかでもひときわ優雅。

こうした整形式庭園の構成要素は、17世紀フランス絶対王政の時代に、ル・ノートルによって完成されるフランス整形式庭園に引き継がれていきます。

スタンダード仕立てのバラや、ラベンダーなどが多用された植栽には、シュノンソー城らしい女性的なロマンチックな雰囲気が醸し出されているように感じます。

カトリーヌの庭
城内の窓から見た、穏やかに流れるシェール川と、川に面したカトリーヌの庭。城の周りは御伽話の世界にトリップしそうな、こんもりとした森に囲まれています。

ラッセル・ページの庭

ラッセル・ページ記念庭園
ラッセル・ページ記念庭園。シンプルな洗練された緑の空間に、ラランヌの羊の彫刻が点在してユーモラス。

カトリーヌの庭から少し離れると、かつてカトリーヌが動物小屋や鳥小屋を作らせていた、現在はさまざまな木々が主体となった「緑の庭」があります。その先には、20世紀を代表するイギリスの造園家ラッセル・ページ(1906–1985)へのオマージュの庭があります。

ラッセル・ペイジの庭
全体にシンプルなシンメトリー構成のラッセル・ペイジの庭。庭を囲む壁に沿って、イギリス風のボーダー植栽。

現代の造園家によって十数年前につくられたもので、城の建築に隣接した歴史的庭園空間とは異なる、モダンな美意識が感じられるグッとシンプルに洗練された庭です。ページのモットーであった「自然と建築の調和」に則りつつ、シンプルな緑を生かした構成に、フランスの彫刻家フランソワ=グザビエ・ラランヌによるアート作品が彩りを加え、現代アートと庭園の融合を楽しめる空間でもあります。

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