◆「あのおっぱい大きい子」ですぐ友達に。ボディポジティブの秘訣は周囲の理解

制服はワイシャツのボタンの間がどうしても開いてしまうので、夏でもセーターやカーディガンを着ていました。普通サイズの洋服では対応しきれない現実を突きつけられる機会が徐々に増えてきた気がします。
――高校生になるとさらにみんな見た目を気にする年頃だし、新しい交友関係も広がりますが、戸惑ったことはありましたか?
すみれ:やっぱり新しい環境になると一度は話題になります(笑)。でも陰口を言われることはなくて、私も隠したりしないので、面と向かって「大きい!すごい!」と驚かれて、そのうちみんな慣れていくという感じでした。
私の方は胸が大きいおかげで「あのおっぱい大きい子」とすぐ覚えてもらえるし、それがきっかけで仲良くなれるならラッキーと思っていました。
――ポジティブ!
すみれ:とにかく目立ちたがりなんです(笑)。小さいときは外遊びも好きじゃなくて、一人で遊んでいるような内気な性格でしたが、フラダンスをやり始めたぐらいから変わっていきました。
フラダンスも水泳もソフトボールも、スポーツをしているとがんばって競うのが楽しくなってきて。競うのが楽しくなると、次は「表彰台に上がりたい」とか「地元紙に掲載されたい」とかどんどん目標ができて、気が付けばすっかり目立ちたがりになっていました。
――ちょっとネガティブな話になってしまいますが、同級生にバストのことを冷やかされたりしたことはありましたか?
すみれ:それが私自身は小中高を通して、同級生から体型について嫌なことを言われたことが全然ありません。小学校は先生が子供たちのしつけにとても厳しかったことも影響しているかもしれませんね。
両親からの態度も同様でした。我が家の女性は代々胸が大きいし、母も明るい性格なので、胸が大きいことについてマイナスなことを言われたことはないです。父からも胸のことについて冷やかされたことは一切ありませんでした。でも気を使うところはしっかり使ってくれて、たとえば父とお風呂に一緒に入るのをやめたのも普通のお家よりかなり早かったと記憶しています。
胸が大きい人の悩みのひとつとして、周りからの言葉に傷付いたということはよく聞きますが、私は環境にとても恵まれていました。だから胸の大きさを含めて自分の体についてポジティブなマインドを持ち続けられたのだと思います。

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<取材・文・撮影/菅野真沙美>
―[星宮すみれ]―
【菅野真沙美】
フリーライター。全国紙記者、ブランディング会社ライター・ディレクターを経て現職。暴れん坊の猫3匹を飼っています。

