いつまでも輝く女性に ranune
「遺族年金廃止」は誤解!2025年の改正ポイントと支給額増額の可能性

「遺族年金廃止」は誤解!2025年の改正ポイントと支給額増額の可能性

改正によって年金支給額が増えるケースも

金額が増える
【画像出典元】「stock.adobe.com/Watchara」

次に、年金額の増額です。新しい制度では、60歳未満で配偶者を亡くした場合は給付期間が原則5年間となり、その分給付額が増額されます。5年間の給付額は現在の1.3倍になる予定です。この変更で、より早く生活再建ができると期待されています。

今年のルール改正では、新たな制度も創設されます。それは、死亡分割制度。亡くなった配偶者が受けるはずだった厚生年金の一部を残された遺族の年金に上乗せするという制度です。結果的に65歳以降に受け取れる年金額が増加します。

中高齢寡婦加算の見直しも行われる予定です。40歳以上65歳未満で、子がいない妻に支給されていた「中高齢寡婦加算」が段階的に廃止されます。2025年時点での加算額は年間約62万円でしたが、2028年から2053年までの25年間で段階的に廃止されます。これも、遺族年金の男女差の解消が目的です。

さらに、今回の改正では、有期給付の収入要件(850万円)も廃止されます。亡くなった人の収入が850万円以上ある場合、子どもは遺族基礎年金を受け取ることができませんでした。今回、その収入要件が廃止。収入が850万円以上であっても、一定の条件を満たせば子どもが遺族基礎年金を受給できるようになります。

さて、今回の遺族年金の改正ポイントを簡単に説明しましたが、読者の皆さんの目にはどのように映りましたか?筆者は「なかなか良いんじゃないか」という印象を持ちました。いずれにしても、私たち国民が望むのは年金制度が公平かつ持続可能な制度になることではないでしょうか。今回の制度改正がその一助になることを強く望みます。

配信元: mymo

あなたにおすすめ