船場の華やかな婚礼文化を今に伝える澁谷利兵衞商店

菊壽堂義信のワークショップの会場となったのは、結納関連用品の老舗・澁谷利兵衞商店。映画やドラマの結納シーンなど時代考証を手がけることもあるのだそう。

立派な金封(のし袋)が並んでいます。贈る金額に合わせた金封の選び方などを教えていただけるほか、文字入れもお願いできます。

創業は享保9年(1724)。明治15年(1882)に刊行された大阪のガイドブック『浪華の魁(なにわのさきがけ)』にも「鰹乃し蝋燭(かつお、のし、ろうそく)」の名店として紹介されています。

婚礼用だけでなく、自宅で気軽に使える鰹節も販売されていました! 手軽なだしパックも。

お店の近くにある「高麗橋」は、江戸(東京)の日本橋と対をなす、東海道の西の終点。
東海道というと浮世絵などの影響で京都までの五十三次(53箇所の宿場町)のイメージが強いですが、本来は京都からの4つの宿を加えた五十七次あるんです。
現在の高麗橋の橋名板は、9代目となる現当主・渋谷善雄さんが揮毫したもの。

せっかくなので、高麗橋にも立ち寄りました。
大阪は「水都(すいと)」と呼ばれるほど水運を活用して発展した街。網の目のように堀川がめぐらされ、幕末には200ほどの橋があったようです。
戦後になって堀川の埋め立てが進み、高麗橋のかかる大阪市内最古の堀川・東横堀川や道頓堀川などが残るのみとなりました。
「ここ(船場)で商売するということは、一流の証」と渋谷さんが語ってはった通り、各所に残されている立派なお雛さまからも、その繁栄を窺い知ることができました。

