◆毎日世界旅行をしているような気分

「飽きることは全然ないです。日本のカレーばかりではなく各国のカレーを食べているので、毎日世界旅行をしている気分ですよ」
カレーに詳しくない者から見れば、日本・インド・タイのカレーはイメージがつくが、他にどんなバリエーションがあるのか。
「異国の食文化が混ざるところでは、新しいカレーが生まれます。例えば、イギリスはインドからの移民が多いのでイギリス生まれのカレーがあります。特にアジア各国には、独特のカレーが根付いていて、例えばマレーシアはマレー人とインド人と中華の文化がミックスされています。中華の影響が強いと、砂糖を使うので独特な甘みが出るんですよ。面白いのは、かつて植民地だった国や地域は占領していた国の文化がミックスされるんですよね。例えば、ベトナムのカレーだとフランス料理の影響を受けていて、カレーをライスではなくパンで食べます」
カレーが文化のミックスである事は日本も例外ではないと福岡氏。
「日本のカレーも、明治時代に西洋からの影響を受けた洋食の文化によって発展して来ました。そう思うと、毎日カレー生活は、毎日世界旅行をしているようなワクワク感にあふれています」
◆「100年に一度の大雪」で大ピンチ

「仕事などで普段と違う地域に行って夜が遅くなると、カレー店はもう空いてないんですよ。その時に助かるのが牛丼チェーンの『松屋』ですね。松屋もなければ、コンビニ。カレーって、どのコンビニでも展開はしているんですが、人気があるので深夜だと売り切れが多いんです。カレーを求めて、ファミマ・セブン・ローソンをはしごした夜も何度かありました(笑)」
カレーを求めて町を夜の徘徊する、もはや“カレーゾンビ”の状態にまでなっていた。さらなるピンチは、旅行先での予想外の悪天候だった。
「鳥取に家族旅行した時、100年に一度と言われる大雪が降って、数日間どこにも出られない状態になったんです。でも、それまでのピンチの経験を踏まえて、レトルトカレーを持参していたので難を逃れました(笑)」

