10年ぶりに再開した「コレア」

帰国してから、すっかりコレアのことは忘れていたのですが、10年ほど前に園芸店で見つけて、懐かしく、思わず連れ帰りました。植物は「思い出」が伴うので、より一層、美しく愛おしいのでしょうね。そんな思い出いっぱいのコレアです。

「Australia」の名が付く植物はたくさんありますが、例えば、「Australian Rosemary」と呼ばれる、ウエストリンギアが、この10年ぐらいで一般家庭の庭木として急速に普及したように、きっとコレアも近い将来、日本でも普及すると予測されます。原産地も比較的日本の関東地方以西の気候に似た、オーストアリア南東部なので育てやすいですし、Fuchsia(フクシア)という親しみのある名前がついています。

ところで、「Australian Fuchsia」あるいは「Native Fuchsia」と呼ばれるオージープランツには、「コレア」以外にもう一種、「エパクリス」という植物があります。両者とも主に赤い筒状の花を咲かせ、非常に姿が似ています。今回はAustralian Fuchsiaということで、コレアを中心に、エパクリスについてもご紹介します。
コレアとエパクリスのプロフィールと育て方
Correa (コレア)のプロフィール

科名:ミカン科 (Rutaceae) コレア属
特徴
- 低木で、葉は対生し、芳香を持つものもあります。
- 花は筒状または鐘形で、赤、ピンク、緑、白などさまざまな色があります。
- 花は枝の先端や葉腋に咲きます。
- オーストラリア南東部に分布します。
- 蜜を豊富に含み、鳥媒花として知られています。
代表的な品種:ホワイトコレア(Correa alba)、ネイティブフクシア(Correa reflexa)などです。
白花のホワイトコレア(Correa alba)

ピンク花のCorrea alba hybrid ‘Coastal Pink’

昔からあるポピュラーな品種、ネイティブフクシア(Correa reflexa)

育て方:原生地がオーストラリア南東部で、気候が地中海式気候に近く、夏乾燥し、冬は温暖湿潤なので、蒸し暑さを嫌います。従って、夏は半日陰程度の明るい風通しのよい所で育てます。冬は霜に当たらなければ、氷点下にならない程度で越冬しますが、東京郊外で冷え込む地域、及びそれ以北の地域では、屋内に取り込むのが無難です。鉢植えの場合、水はけのよい土を使用し、成長期には、たっぷり水やりをします。オージープランツですが、リン酸にも耐久性があるので、春と秋に堆肥などでマルチングするとよいです。
増やし方:実生または、挿し木で可能です。

では、次に、もう1つのおすすめである、エパクリスについて説明します。
Epacris (エパクリス)のプロフィール

Australian Fuchsiaのエパクリスは、メルボルンのあるビクトリア州の紋章にも使用された、現地ではポピュラーな植物です。1つひとつの花は、コレアと区別がつかないほど似ていますが、咲き方が異なります。
科名: ツツジ科 (Ericaceae) エパクリス属
特徴:
- 低木または小高木で、葉は小さく硬いものが多いです。
- 花は小さく、筒状または鐘形で、白、ピンク、赤などさまざまな色があります。
- 花は葉の付け根(葉腋)に沿って多数咲くことが多いです。
- オーストラリア南東部に多く分布します。
- 英名で「heath」と呼ばれることがあります。これは同じツツジ科のヒース(Erica)に似ているため。
代表的な種: Epacris longiflora(フクシアヒース)、Epacris impressa(コモンヒース)など。
フクシアヒース(Epacris longiflora)


コモンヒース(Epacris impressa)


原生地:ヴィクトリア州とタスマニア州
育て方、増やし方:コレアに準じます。
