「60歳からの人生を自由に楽しむために」50代でやっておくべきこと、手放していいこと

「60歳からの人生を自由に楽しむために」50代でやっておくべきこと、手放していいこと

向き合わないと後悔する!大好きなインテリアを学びに

向き合わないと後悔する!大好きなインテリアを学びに

「今こそちゃんと向き合わないと後悔する」と感じた河野さんは、大学院修了後にインテリアの専門学校「町田ひろこアカデミー」に入学。2年間の新たな学びが始まりました。

「私は手を動かすのがすごく好きで、図面を引いている瞬間も楽しくてたまりませんでした。授業で『3つの異なるテイストでインテリアデザインの提案をする』というものがあったのですが、私は性格的に自分の好みのテイストしかできないと思っていたんですね。でも、実際にやってみたら、どれも良い感じにできて。これなら仕事として、お客様の好みに合った提案もできると自信がつきました」

学びの良いところは、その分野への向き・不向きを実感できることだと河野さん。

「学んでみて自分に向いていると感じられるのも収穫ですし、逆に違うなと感じても、それもまた学びになります。だから無駄なことは何一つないんですよね」 

1年生の修了時には最優秀生徒に選ばれるなど、インテリアへの適性を感じた河野さんは、その道のプロを目指そうと進路を探り始めます。インテリア関連の求人募集を探したり、雑誌編集長の経験を生かして「インテリア雑誌に潜り込む」ことも考えたりしたそう。

「正社員、アルバイト……いろんな求人情報を見てもピンと来るものがなくて。私って心底、自分がやりたいことしかできないタイプなんだとよくわかりました(笑)」 

とはいえ、確固たる道筋は依然、見つからないまま。退職して4年が経っても「これだ!」と思えるものが見出せていないことに、焦りを感じていたと言います。

がん発覚をきっかけに、60歳の呪縛から解放されて

がん発覚をきっかけに、60歳の呪縛から解放されて

「目前に迫る『60歳』という年齢も心に重くのしかかっていて。60歳は、多くの人が定年を迎える年。急に高齢者のイメージがよぎって、私にとっては恐怖でしかありませんでした。

会社員時代は、社名や肩書きとともに自己紹介ができていましたが、その枠組みを離れた今、何者とも語れない自分がぐらついているように感じてしまう。だから余計に『60歳までに何者かにならねば!』と焦っていたのかもしれません」

悶々とする日々が続く中、予想だにしない出来事が。人間ドッグで食道がんが見つかったのです。幸い0期でごく初期のがん。30分ほどの内視鏡治療で切除可能とのことで、冷静に受け止めていたそうですが……。

 「夫がすごく心配してくれて、こんなにも自分を心配してくれる人がいるって本当にありがたいことだなって思ったんです。しかも、コロナ禍だったため、入院中の5日間は夫の付き添いもなく、完全に一人きり。図らずも自分と深く向き合う、『一人合宿』のような状態になりました。

そのときに強く思ったのは、『これからの人生、仕事だけじゃなく、夫との時間を大切にしていきたい』ということ。夫婦の暮らしを楽しむことこそ、私のやりたいことだと気付きました。その頃からですね、『60歳までに何者かにならねば!』というプレッシャーから解放されたのは」

配信元: HALMEK up

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