「貸す」という選択肢が浮かんだ、あるきっかけ
売る決断ができないなら、賃貸は?でも築56年の家を貸せるのか?そこで不動産屋さんに賃貸の査定も出してもらいました。すると「400万円かけて内装を整え、月10万〜12万円で貸しませんか」という提案が返ってきたのです。
400万円の内訳は水回りも含め、壁紙やカーペットの内装替え。この金額では、最短で回収しても4年以上かかります。そこまでの費用をかけて賃貸業をすることに抵抗感がありました。とはいえ、空き家を単に維持するだけでもお金がかかることは経験済み。なんとか維持費だけでも賄える形にできたら。
私には一つ、夢がありました。
昔読んだ『金持ち父さん 貧乏父さん』で、金持ち父さんが不動産業をしていたこと。

「いつか、こんな働き方をしてみたい」
とはいえ、銀行からお金を借りて物件を買うような不動産投資をする勇気はありません。でも、今回、実家を賃貸に出すなら——、この夢が、少しだけ叶うかもしれない。
そう思ったとき、私はまず掃除を始めていました。とにかくきれいにしてこの家を見てもらいたい。そして不動産屋さんに相談しよう。この家を賃貸に出せますか?と。そんな気持ちで片付けを始めました。
この家をどう残すか——次に悩んだのは、「どの不動産屋に相談するか」でした。

