会社に居場所がなくなり、無断欠勤を繰り返し…
そうなると、出社したところで自分の居場所はなく、窓際族といっていい状態になってしまった。彼にはそれが耐えられなかった。そして、しだいに有給を使って会社を休みがちになる。
まだ子育て中で、家のローンも残っている状態で、毎月の赤字が10万円以上となり、預貯金を切り崩していかざるを得なかった。会社に行ってもやることのない男性は、無断欠勤を重ねるようになる。そして3週間後、懲戒解雇となり、退職金ももらえなくなってしまった。
完全に寝込んでしまった男性は、数年後、自己破産することとなった。
“55歳の壁”を乗り越えるための準備
近年、役職定年を廃止する企業は増えている。とはいえ、制度を完全に廃止するのではなく、その基準を年齢から実績に移す企業が多い。
それは、会社に貢献してきたにもかかわらず、55歳になったというだけで一律に役職を外すのは、該当社員のモチベーション低下につながるからである。企業側も、引き続き優秀な人材に活躍してもらえる。
しかし、実力がなければ“55歳の壁” は確実に現れるのだ。そうなれば給料は確実に下がる。そうならないためには、役職に就いたとしてもおごらず、さらに実績を積み上げていくことが大切だといえよう。
さらに、偉そうな態度は取らず、部下が「ずっと一緒に仕事がしたい」と思うような人物を目指したい。そうすれば、会社もそれに見合った報酬を用意するはずだ。
永峰 英太郎
