苦しくてたまりません…世帯月収76万円・子持ち共働き40代夫婦、6,000万円のマンションをペアローン購入。遅めの賃貸暮らし脱却も、届いた〈一通のお知らせ〉に「買う前に知りたかったよ」と呻いたワケ【FP解説】

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修繕積立金が“倍増”…頭のなかを巡る「後悔の念」

そして、入居から2年後。加藤さんのもとに、通知が届きました。「修繕積立金の見直しに関するお知らせ」。覚悟を決めて金額を見た瞬間、思わず言葉を失います。

修繕積立金:月額1万2000円→2万5000円

「え……ちょっと待って、こんなに上がるの?」

購入後わずか数年で、修繕積立金は実質的に倍以上に引き上げられたことになります。将来的に値上げがあることは理解していたものの、その上昇幅は想定を大きく超えたものでした。

「住宅ローンは計画どおりに返済できてるけど、まさか修繕積立金で苦しめられるとは……。マンション買う前に知りたかった……」

購入前にはわからなかった“見えない支出”の負担に、「苦しくてたまらないですよ。マイホーム購入は正しかったのか……」という思いが、加藤さんの頭のなかを巡り続けています。

買うまでわからない?…マイホーム購入時の“本当のリスク”

住宅ローンには、「繰り上げ返済」や「借り換え」といった選択肢があります。しかし、管理費や修繕積立金にはそれがありません。住み続ける限り支払いは続き、基本的に自分の判断でコントロールすることはできません。

住宅ローンだけを見て判断してしまうと、加藤さんのケースのように将来、思わぬ固定費の負担に直面する可能性があります。マイホーム購入にあたっては、下記のようなポイントを1つひとつ確認し、「長期的な視点」で検討することが重要です。

・管理費・修繕積立金の将来推移

・管理組合の運営状況

・収入減少時のシミュレーション

・インフレ環境での支出増加

マイホームは「購入したら終わり」ではなく、そこから先に日々の生活と連綿と続く「支払い」が待っています。

マイホーム購入を検討する際には、住宅ローンの金額だけでなく、目に見えにくい固定費まで含めて総合的に検討することが不可欠です。

森 逸行

ファイナンシャルトレーナーFP事務所

代表

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