築20年はリフォームの分岐点。今やるべき工事と費用の全体像を解説

築20年はリフォームの分岐点。今やるべき工事と費用の全体像を解説

3.築20年のリフォーム費用|箇所別・全体の費用相場

リフォームを考えたときに、もっとも気になるのが費用面ではないでしょうか。
大幅な予算オーバーを防ぐためにも、あらかじめ費用目安を把握しておくことが大切です。
ここでは築20年の住宅をリフォームするときの箇所別費用と、全体リフォームの目安を確認しましょう。

3-1.【箇所別】リフォーム費用の相場一覧

リフォーム内容 費用目安
屋根・外壁の塗装 120万~180万円
水まわり(キッチン、浴室、洗面、トイレ) 200万~300万円
内装のフルリフォーム(水まわり、内装材) 420万~480万円
屋根・外壁の塗装+内装のフルリフォーム 540万~660万円

外装部分の塗装なら、費用目安は200万円以内です。
屋根と外壁を同時に行えば足場代(1㎡あたり600〜1,000円)1回分で済むため、重複分の費用を抑えられます。

水まわりのみのリフォームは、タンダードグレードを選んだ場合で200万〜300万円が目安です。こちらもまとめて行うことで、管理費や諸経費を抑えることができます。
一方で、外装メンテナンスに加えて内装までリフォームすると、費用総額が500万円を超えるケースも少なくありません。

まとめてリフォームを行えば諸経費の重複は抑えられますが、1度に払う費用負担も大きくなります。予算に応じて組み合わせを考えましょう。

3-2.【全体】フルリフォームの費用相場

戸建住宅の坪数 費用目安
24~30坪 800万~2,000万円
30~36坪 1,500万~3,000万円
36~45坪 2,000万~4,000万円

戸建住宅のフルリフォームに含まれるのは、屋根・外壁・水まわり設備・内装などの住宅全体の基本工事です。築20年の住宅では構造部分が大きく傷んでいないケースが多く、修繕よりもメンテナンスや設備更新が中心となります。

ただし、間取り変更や断熱改修、耐震補強などを行うと、上記よりも費用が高くなる可能性があるため、予算と優先順位を決めたうえで工事内容を検討しましょう。

▼関連記事

フルリフォームの費用相場|戸建て・マンション別の相場と施工事例

3-3.築20年のリフォームで使える可能性がある補助金・減税制度

リフォーム箇所が増えたり性能を高めるための工事を行ったりすると、高額な費用がかかります。
補助金・減税制度を活用して、費用負担を賢く抑えましょう。
リフォームで利用できる可能性があるのは、次のような制度です。

事業名 最大補助額
みらいエコ住宅支援事業(既存住宅) 40万~100万円/戸
先進的窓リノベ事業 100万円/戸
給湯省エネ事業(撤去加算は除く) 7万~17万円
既存住宅における断熱リフォーム支援事業 120万円/戸
介護・バリアフリーリフォーム補助金 18万円/戸
各自治体のリフォーム関連助成金 制度により異なる

※2026年2月時点

リフォーム補助金の多くは省エネ性や断熱性を高める改修が対象となっており、外装や内装の工事は、対象となる性能向上工事とあわせて行うことで補助対象になるのが一般的です。
介護リフォームについても、要介護・要支援認定を受けていることや、介護やバリアフリーを目的とした改修であることが前提になります。
制度ごとに細かな要件が定められているため、事前に確認しておきましょう。

補助金制度について詳しくまとめた記事がありますので、ぜひこちらも参考にしてください。

【2026年度最新版】リフォームで使える補助金を一覧で紹介!申請方法も解説

また、直接費用負担を抑えられるわけではありませんが、減税制度を利用すれば、実質的な負担を軽減することができます。
代表的なのが、次のような減税制度です。

住宅ローン減税(控除)

リフォーム促進減税

住宅ローン減税は住宅ローンを組むことが前提ですが、要件を満たせば年末のローン残高の0.7%が控除される、節税性の高い制度です。
リフォーム促進税制では、省エネ改修や耐震改修など一定の要件を満たす工事を行うことで、工事完了の翌年の所得税や固定資産税が控除されます。

補助金制度や減税制度は仕組みや要件がとても複雑なので、税制面や制度に詳しいリフォーム会社への相談が確実です。 回答

▼関連記事

【2026年最新版】リフォームの減税(控除)制度を分かりやすく解説!

4.築20年のリフォーム事例6選

築20年のリフォームといっても、工事内容や住宅の状態によって費用は大きく異なります。ここでは、実際の戸建住宅のリフォーム事例をもとに、どのような工事がいくら程度で行われたのかを見ていきましょう。
ご自宅の状況と照らし合わせながら、予算を考えるときのヒントにしてください。

4-1.水回り交換リフォームの例(235万円)

after
費用 235万円
工事箇所 キッチン、浴室、洗面室、トイレ
工期 1か月
築年数 25年
施工面積 50㎡

経年劣化が気になっていた水まわり設備を一新した事例です。
設備のみを入れ替えたため、4点リフォームになっても費用は235万円で済みました。
リフォーム費用をできるだけ抑えたいときには、位置やサイズ変更などは行わずに、できるだけシンプルな性能の設備を選ぶのがポイントです。

出典:https://www.8044.co.jp/gallery/457

4-2.水回り・内装リフォームの例(590万円)

after
費用 590万円
工事箇所 フルリノベーション
工期 1か月
築年数 21年

親と同居するために、戸建住宅をフルリノベーションした事例です。
内装改修を中心に、1階部分は親世帯、2階部分は子世帯が暮らせるように生活空間を分けています。工事したのは内装のみで、外装リフォームは行っていません。
水まわり設備を共有する一部共有型の二世帯住宅に改修したため、費用を大きく抑えられました

出典:https://www.k-yamaken.com/case/comfortable-ldk-kodate-renovate-1892/

4-3.水回り・内装・外構+防水リフォームの例(900万円)

after
費用 約900万円
工事箇所 フルリフォーム+エクステリア
工期 約2か月
築年数 25年

ライフスタイルの変化に合わせるために、エクステリアを含めた住宅全体のリフォームを行った事例です。
元の間取りはそのままに、内装や設備を一新。ひび割れていたベランダに防水加工を施すなど、メンテナンスもしっかりと行っています。
さらに手入れが大変だった庭を水で固まる土に舗装するなど、ただ快適性を高めるだけではなく、将来的な維持管理の負担も軽減できる住まいへとリフォームしました。

出典:https://www.reform-guide.jp/topics/case/chiba-y-zenmen/

▼このリフォームをした施主様の感想はこちら

リフォームと雨漏り改修、両方ができる会社をリフォームガイドで見つけられました

4-4.屋根と外壁のみリフォームの例(190万円)

after
費用 190万円
工事箇所 棟部分の修繕、外壁、屋根の塗装
工期 3週間

台風による棟部分の破損をきっかけに、屋根と外壁をリフォームした事例です。
被害を受けたのは棟部分のみでしたが、傾斜がきつく足場を設置する必要があったため、修繕に加えて塗装によるメンテナンスも行いました。
部分的な修繕でも足場が必要になる場合は、この事例のように外装全体のメンテナンスを行ったほうがトータルコストを抑えやすくなります

出典:https://edogawa-nikka.com/works/gaiheki/20200109172629.html

4-5.屋根と外壁・水回りリフォームの例(357万円)

after
費用 357万円
工事箇所 外壁、屋根、浴室、トイレ、洗面室
工期 25日間

劣化が気になる部分を、重点的にリフォームした事例です。
塗装が剥がれてきていた屋根にカバー工法で金属瓦を施工し、防水性と遮熱効果を高めました。
さらに浴室は高断熱仕様にするなど、性能面にもこだわっています。

出典:https://yokohamaizumi-nikka.com/works/gaiheki/20191209170923.html

4-6..間取り変更も含むフルリフォーム(915万円)

after
費用 915万円
工事箇所 外壁、内装+エクステリア
工期 2カ月
築年数 22年

建て替えを検討していた住宅を、リフォームで住み続けられる家へと改修した事例です。
現地調査の結果リフォームでの対応ができると判断したため、内装リフォームや部分的な設備の交換を行うほか、使用用途が低い部分を減築しました。

隣地には子世帯が暮らす戸建住宅が建っているため、共有を前提にキッチンや浴室は撤去。交換費用がかからなかったため、外壁や内装をフルリフォームしても費用は1,000万円以下で済みました
2棟の家をウッドデッキでつながりをもたせるなど、リフォーム会社の提案が光るリフォームになりました。

出典:https://www.yutoriform.com/products/full/remodeling/case/27/

あなたにおすすめ