オンシジウムの栽培環境

適した環境・置き場所
強い直射日光は避けますが、できるだけ明るい場所で育てます。1年中室内に置いても育てられますが、5~10月は風通しがよい屋外で育てるのが理想的です。吊り鉢にするとよく育ち、病害虫などによるトラブルも少ないです。屋外では30%程度の遮光下に置き、風通しのよい場所に置きます。室内ではレースなど薄手のカーテン越しくらいの日光に当ててください。
夏に暑さが厳しい場合や風通しが悪い場所では、50~70%程度遮光してください。室内ではカーテン越しの日光が当たる場所か、北側の窓辺に置きます。夏の閉め切った室内では、温度が上がりやすい南や西側の窓付近に置くのは避けたほうがよいでしょう。
生育温度
15~30℃が生育温度の目安です。夏に遮光下に置けば、暑さで弱ることも少ないです。
冬越し
0℃付近まで温度が下がっても耐えますが、株が傷むことも多いです。11月からは室内に置き、最低温度を5℃以上に保つようにしてください。
葉焼けの心配がないので、窓越しの日光によく当てるとよいでしょう。ただし窓の近くは屋外と同じくらい冷える場合があります。冷え込みの厳しい時は、窓から離れた場所に移動させるとよいでしょう。
関東地方南部や都心部では、建物の南側近くなどの条件のよい場所で屋外でも越冬することがあります。ただしひどく株が傷んで枯れることも多いので注意しましょう。
オンシジウムの育て方・日常の手入れ

水やり
5~10月の成長期の水やりは、植え込み材料が完全に乾燥するような頻度では水不足になります。カトレアなど他の洋ランと比べて水を好む傾向があります。水不足でバルブにシワが増えている状態では、花も咲かなくなります。
ミズゴケで植えている場合は、表面が乾き始めたらたっぷり水やりしてください。環境や株の状態にもよりますが、乾燥する夏などは毎日与えてもよいでしょう。またミズゴケを完全に乾燥させた場合、うまく水分を吸収させるため、一晩ほど鉢を水につけてください。
ミックスコンポストで植えている場合は、ミズゴケ植えより乾きやすいです。春から秋の晴れた日は毎日与え、冬は表面が乾いたら水やりします。
冬に最低温度が10℃以下になる場合は、ミズゴケやミックスコンポスト(*)が乾いてから水やりしてください。
*ミックスコンポストとは、赤玉土やバーク、軽石、炭などの複数の素材を混合した、排水性と通気性に優れた園芸用の植え込み材料のこと。
肥料
成長期の5~10月に、3要素(N:窒素、P:リン酸、K:カリ)が等量の液体肥料を規定の倍率で1週間に1回与えます。
ランは草花類の鉢花や観葉植物などより薄めの倍率で与えるので、混同しないよう注意してください。目安として1,000倍程度に薄めて使用することが多いですが、必ず肥料のパッケージに記載された説明をよく読んで使用してください。また夏の猛暑などで株の調子が悪い場合は、肥料を与えないでください。
病害虫
屋外では花茎にナメクジなどの食害やアブラムシが発生することがあります。適用のある薬薬剤等で防除してください。
またカイガラムシが発生することもあります。見つけ次第、ブラシなどでこすり落としてください。
バルブが腐って枯れる軟腐病が発生することがあります。長雨に当てたり、植え替え後に水やりが多いと発生しやすいです。吊り鉢にするなど通風のよい場所で育てると発生を防げます。薬剤はストレプトマイシンなどの抗生物質を使用して防除します。
