オンシジウムの作業

用土と鉢
通気性のよい素焼き鉢にミズゴケ、またはプラスチック鉢にラン用のミックスコンポストの組み合わせで植えます。鉢はやや小さめのサイズが適します。
生育に定評があるのはミズゴケ植えです。ただし水の与えすぎや、乾くと水が浸透しにくいので注意してください。
初心者でも植えやすいのはミックスコンポストです。乾燥しやすくミズゴケより水やりの頻度が多くなります。水やりが多すぎる傾向がある人におすすめです。
植え替えと株分け
株が鉢からはみ出したり、植え込み材料が古くなったら植え替えます。植え替えをしないと生育が悪くなり、立ち枯れなども多くなります。目安として2~3年間隔で植え替えてください。
植え替えの適期は、春の4~5月ですが、秋の9月中旬~10月中旬にも行うことができます。
混み入った株は、バルブを3個ほどつけて分けます。古い植え込み材料は丁寧に取り除き、新芽が伸びる方向をあけるように植えます。
増やし方
葉のない古いバルブは、切り離してミズゴケで植えつけると新芽を出します。
オンシジウムのQ&A

Q バルブがしおれている、シワが多い
花後にしおれてきた場合は、バルブの水分を使って消耗したためと考えられます。単なる水不足なので花茎を切り、正しく水やりすれば回復します。開花中は霧吹きするほか、早めに花茎を切って、切り花で楽しむとバルブの消耗を防げます。
次に単なる水やりの不足が考えられます。水やりの頻度を多くしてください。またミズゴケは乾燥すると水分をはじくので注意してください。
根腐れの可能性もあります。水やりや肥料が多すぎると根腐れします。また植え替えせず植え込み材料が古くなっても根が傷みます。基本的な管理を見直してみてください。
Q 花が咲かない
花が咲かない原因として、日照不足がまず考えられます。葉焼けしない範囲でできるだけ明るい場所に置きます。
次に水やり不足も考えられます。ミックスコンポストなどで植えられている場合は、乾燥しやすいので注意してください。
オンシジウムは丈夫なので、以上の2点が改善されれば花が咲くことが多いです。その他の原因として肥料や水のやりすぎによる根腐れなども考えられます。
オンシジウムの栽培ポイント

- 春から秋の成長期は、植え込み材料を完全に乾かさないように水やりする
- ミックスコンポストは乾きやすい
- できるだけ明るい場所で育てるが、強い直射日光は避ける
- 吊り鉢にすると病害虫の発生を防げ、生育もよい
丈夫で育てやすく、花も咲きやすいオンシジウム。初心者にもおすすめの洋ランです。バルブに水分をためるので、旅行などで短期的に乾燥しても問題ないのも魅力的です。耐陰性もあるので室内でもよく育ち、開花させるのも難しくありません。インドアプランツにも最適なオンシジウムの栽培にぜひ挑戦してみてください。
Credit 文 / 小川恭弘 - 園芸研究家 -
おがわ・やすひろ/1988年、東京農業大学農学部農学科卒業。千葉県館山市の植物園「南房パラダイス」にて観葉植物、熱帯花木、熱帯果樹、多肉植物、ランなど温室植物全般と花壇や戸外植物の育成管理のほか、園全体のマネジメントなどの業務に18年携わる。現在フリーランスとして活動。著書に『わかりやすい観葉植物』(大泉書店)、『ハイビスカス』(NHK出版)がある。