◆鉄道会社の意向は
そして当然のことながら、鉄道会社が最も優先しているのは乗客の安全確保と電車の運行管理である。筆者が働いていた店舗の隣ホーム店では、ドアの外に吊るしていた朝メニューのポスターが線路に落ちたことで従業員が始末書を書かされるという出来事もあった。
指導の後、販促物はすべて店内に貼られることになった。乗客のニーズに寄与しているとはいえ、電車の運行を妨げる行為は容赦なく処罰の対象となる。
客席がホームにあるオープンカウンター式は安全確保という面でもより厳しい目が向けられるだろう。
安全面や衛生面の対応から鉄道会社は自社グループの系列を中心に駅そば店をホームから改札内コンコースや改札外にステージを移す意向があるのは間違いない。この流れの中では、食品衛生法の基準を満たし保健所の許可が下りるとしてもオープンタイプ式の駅そばが新規オープンする可能性は限りなく低い。
既存店にしても、駅の改良工事や契約内容の変更をきっかけにいつ閉店となっても不思議ではない。
旅先でオープンカウンター式の駅そばを目にした際は迷わず味わうことを強くすすめたい。
<文/ボニー・アイドル>
【ボニー・アイドル】
ライター。体験・潜入ルポ、B級グルメ、芸能・アイドル評などを中心に手掛ける。X(旧Twitter):@bonnieidol

