8日のオーストラリア戦を前に、すでに決勝トーナメント進出が決まっていた侍ジャパン。3連勝を飾ったことで、プールCの1位通過も確定した。
◆1位通過も…内容には課題が残った侍ジャパン
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これで10日夜に行われるチェコ戦を残すのみとなった侍ジャパンだが、その先には“いばらの道”が待っているといわざるを得ない。
ここまでの3試合を改めて振り返っておくと、初戦の台湾戦は、序盤から打線が爆発し、2回に一挙10点を挙げる猛攻。5人が登板した投手陣も盤石で、台湾打線をわずか1安打に抑え込み、13-0(7回コールド)と、これ以上ないスタートを切った。
ところが、続く韓国戦とオーストラリア戦は相手に先制点を許し、主導権を握られる厳しい展開が待っていた。特に世界ランキング11位の“格下”オーストラリアとは緊迫する投手戦から、6回に先制され、ビハインドのまま試合終盤に突入する予想外の苦戦を強いられた。試合前、すでに決勝トーナメント進出が決まっていたことで、チーム内にちょっとした油断もあったかもしれない。
絶対に負けられない韓国戦にしても、打撃戦を制したとはいえ、安打数は7-9で相手が上回った。“一発攻勢”がライバルにとどめを刺したが、ある意味で侍ジャパンらしくない戦いだったといえるだろう。
◆メジャー組頼みの打線、NPB組の不振が浮き彫りに
3試合を通じて、目立っているのは、メジャー組の活躍だ。打率.556、2本塁打、6打点をマークしている大谷翔平(ドジャース)は言わずもがな、吉田正尚(レッドソックス)と鈴木誠也(カブス)のバットが振れている。メジャートリオはチームすべての6本塁打と、チームの25打点のうち17打点を挙げている。逆にいえば、昨季まで国内でプレーしていたNPB組はサッパリ。好調と呼べる打者は、大谷超えの出塁率をマークしている源田壮亮(西武)くらいだろう。
また、侍ジャパンの真骨頂でもある“つなぐ野球”ができたのは台湾戦くらいで、直近2試合の得点圏打率は.231(13打数3安打)と、効果的な1本がなかなか出なかった。
特にメジャートリオをつなぐ役割が期待された近藤健介(ソフトバンク)の不振は今後に向けて大きな懸念事項だ。決勝トーナメントになれば、データも豊富にそろっているメジャートリオは徹底的に弱点を突かれることになる。そのため、データも少なく、相手投手にとって未知となるNPB組の打者の奮起は必要不可欠となるはずだ。
また、渡米して行われる決勝トーナメント(準々決勝以降)は一発勝負となるだけに、ちょっとした油断やミスが命取りになり得る。指揮を執る井端弘和監督には、より緻密でスピーディーな采配が求められることになるだろう。

