「ねんきん定期便」50代が勘違い・見落としがちな3つのポイントをFPが解

「ねんきん定期便」50代が勘違い・見落としがちな3つのポイントをFPが解

ポイント2)働くほど年金が減る可能性も。事前に確認することが大事!

分岐点
PhotoAC

ねんきん定期便の年金額をもとに、先々の働き方(稼ぎ)を検討することもあるでしょう。

ただ、気を付けておきたいのは、60歳以降で社会保険料(厚生年金保険料)を納める勤務形態の場合は、給与と年金の合計が一定額を超えると年金が一部、または全額減額されることがあります(在職老齢年金といいます)。

在職老齢年金では、給与(賞与を含む賃金)と老齢厚生年金の月額の合計が一定額を超えると、その超えた分の一部が年金から差し引かれる仕組みになっています(※)。

そうなると年金が減額されないように、勤務時間を短くすることや、仕事自体をあきらめる選択をする人がいるかもしれません。ただ、仕事は社会とのつながりを持ち、生きがいや充実感を得られる場でもあります。また、60歳以降も働いて厚生年金を納めるということは、先々の年金額が増えることにも繋がります。「思っていた年金より少ない」などと慌てなくていいよう働き方や受け取れる年金について事前に確認しておきましょう。

※この基準額は制度改正により見直されており、2026年4月からは月65万円となりました。給与と年金の合計が65万円以下であれば、老齢厚生年金は原則として全額受け取ることができます。

ポイント3)年間40万円! 期間限定の扶養手当がもらえることも

料理をする主婦
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今度は、「ねんきん定期便」より受取りが増えるケースです。多くは、専業主婦の妻を持つ男性が該当します。

厚生年金の被保険者期間が20年以上ある夫など一定の要件を満たした場合、「加給年金」という扶養手当のような上乗せ年金が支給されるのです。

これは、「ねんきん定期便」に前もって記載されず、受取り時の状況で判断されます。加給年金は約40万円とまとまった金額です。妻が国民年金をもらい始める65歳までの間支給されるので、年下の若い奥さんがいると得なんていわれたりもします。

主夫や18歳までの子がいる場合などももらえるので、該当しそうな方は要件などを調べておくといいでしょう。


いかがだったでしょうか。

公的年金は、制度改正を重ね複雑な仕組みになっていることもあり、「ねんきん定期便」だけでは分からないこともあります。詳細を知りたい場合は、専門家に相談するといいでしょう。

また、日本年金機構の「ねんきんネット」に登録すると、「ねんきん定期便」より詳しい内容の確認や、働き方などの条件を入れながら将来の年金額をシミュレーションできますよ。ぜひ活用してみてください。

https://www.nenkin.go.jp/n_net/

配信元: mymo

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