
春の庭準備はお済みですか? ガーデニングシーズンの始まりとして、ガーデナーは庭仕事にも熱が入る季節。ドイツ出身のガーデンデザイナー、エルフリーデ・フジ-ツェルナーさんもその一人です。
今回は、エルフリーデさんが実践する不要な枝を活用・収納する伝統的な「ベンジェス・ヘッジ」の作り方から、フェニックス(カナリーヤシ)の冬越し実験の結果、旅先のオーストラリアで触れた植物体験のエピソードなどをお届け。初心者の方でも取り入れやすい宿根草や組み合わせアイデアもご紹介します。新しい一年のガーデニングを一緒にスタートしましょう!
冬の終わりと春の訪れ

私の暮らす地域では、寒かった日々に終わりが見え、扉を開けると春の気配が色濃く感じられるようになりました。
「春」という言葉が持つイメージは、育った国や環境など、幼少期に触れた春の情景によって人さまざまです。それはきっと、私たちの心に永遠に刻まれていることでしょう。「春」は人それぞれであっても、春の訪れを喜ぶ気持ちはどの人にもあるものだと思います。
私の場合、ドイツで生まれ育ち、ほかのヨーロッパの地域にも行きましたが、それはあくまで休暇で訪れただけのこと。その後もいろいろな国の春を経験することができましたが、一番記憶に残っているのは、やはり両親の庭での景色です。毎日のように、目の前に広がる植物たちの記憶は、今でも鮮明です。
日本で過ごした数え切れないほどの年月を経て、私の故郷の記憶とほとんど並び、桜の季節、そしてさらに早い梅の季節にも感じられるようになりました。

いま私が暮らしている地域、そして私の心は、すでにバレンタインデー頃から春モード。気温が徐々に上昇する中、植え付け、植え替え、土の掘り返し、剪定、種まき……いろいろな庭作業を始めたくてうずうずしています。
さあ、新しいガーデンの1年を始めましょう!
春を告げる花々

私の故郷ドイツでは、春の花といえば、
- スノードロップ(白)
- クリスマスローズ(紫、白)
- チューリップ(オレンジ、紫、赤など)
- スイセン(黄のほか品種多数)
- ヒヤシンス(ピンク、青、白、紫)
- クロッカス(主に紫)
- エランティス(黄、とても早咲き)
- プシュキニア(白、青)
- シラー(主に青)
など。
これらの花々は、雪の間から顔を出したり、開花後に再び雪が降って雪に覆われたりすることもあります。また、日当たりのよい場所を好むチューリップ、ヒヤシンス、スイセンなどを除き、多くは落葉期の木々の足元など、明るい半日陰でもよく育ちます。
冷たい土の中から現れ、ほんの少しの日照で元気に育つ……こうした環境に咲く姿は、これらの植物の強さを物語っています。その年の初めのスノードロップを摘み取り、食卓の小さな花瓶に飾るのは、春を実感する大きな喜び。花もちもよく、場合によっては1週間ほど楽しめます。

春に花の咲く低木には、マンサク、レンギョウ、ウツギ、ガマズミ、ミズキ、そしてもちろん、桜の仲間のさまざまな品種があります。これらの枝を寒い時期に切り、室内で咲かせれば、リビングに春を運んできてくれる素敵なインテリアに。特にレンギョウはとても手入れが簡単です。

