【ガーデナーの春の庭仕事】捨てるはずの剪定枝を活用する「エコな垣根」と失敗しない宿根草選び

【ガーデナーの春の庭仕事】捨てるはずの剪定枝を活用する「エコな垣根」と失敗しない宿根草選び

庭の花々の開花

春の花
Photo/Elfriede Fuji-Zellner

寒い冬を乗り越えたものたちは驚くほど美しく、私のパーマカルチャーガーデンでは、黄色の菜の花が鮮やかに輝いています。この景色を見るため、秋にはさまざまな種類のアブラナ科の植物の種子を播いているのですが、それらが今、花を咲かせ、素晴らしい春の始まりを告げています。

玄関前のルッコラの鉢植えも花を咲かせ、彩りのない場所を明るくしてくれています。ここにある花はルッコラだけですが、寒さを乗り越えたカモミールがあり、新緑の葉が美しいコントラストを描きます。

ミツバチたちは黄色い花の周りを飛び回り、蜂蜜作りに必要な最初の蜜や花粉を集めています。

最初の庭仕事

ベンジェス・ヘッジ
Photo/Elfriede Fuji-Zellner

この春の最初の仕事は、ベンジェス・ヘッジ(Benjes Hedge)を作ることでした。ベンジェス・ヘッジとは、剪定枝などを積み上げて作る垣根のこと。生け垣とは違い、生きていない枝を使うため、デッドウッド・ヘッジとも呼ばれます。

ベンジェス・ヘッジ
ベンジェス・ヘッジの例。Reflexpixel/Shutterstock.com

ベンジェス・ヘッジという名前は、ヘルマン・ベンジェス氏という造園家の名前に由来しています。1980年代に、田舎の農地では忘れられかけていたこの垣根を、再び庭に導入した人物です。

剪定枝や小枝、落ち葉などを重ねて作るエコロジカルなベンジェス・ヘッジは、強風から植物などを守るだけでなく、野生生物の生息地として生物多様性を豊かにする効果もあります。

ベンジェス・ヘッジ
denise1203/Shutterstock.com

基本的な作り方としては、丈夫な杭を地面に2列、50cmほどの間隔で打ち込み、下に大きな枝を、上に細い枝を入れていきます。メンテナンスも簡単で、新しい枝などの素材を重ねるだけ。庭の奥まった場所や木の下、あまり目につかない隅にもおすすめです。しばらくすれば、この垣根はつる植物のトレリスとして面白いアイキャッチャーになることでしょう。

ベンジェス・ヘッジにはたくさんの枝や素材が収められるので、設置後は庭がすっきり片付き、スペースも広く使えます。我が家の庭では、枯れ木などをすべてこの垣根に片付けてみたら、枝の山に隠されていたクリスマスローズが美しく咲いているのを見つけました。

ベンジェス・ヘッジ
剪定枝などを積み上げて垣根に。Photo/Elfriede Fuji-Zellner
ベンジェス・ヘッジ
不要な枝を入れられるので、庭もすっきり片付きます。Photo/Elfriede Fuji-Zellner

何年も前に、ドイツでもこのようなベンジェス・ヘッジを作ったのですが、自然に少しずつ低くなっていくため、帰国するたびに新たに枯れ木を積み上げています。垣根には、ハリネズミやトカゲなどの庭の小さな生き物たちが棲みつき、生活の場所となっています。

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