【ガーデナーの春の庭仕事】捨てるはずの剪定枝を活用する「エコな垣根」と失敗しない宿根草選び

【ガーデナーの春の庭仕事】捨てるはずの剪定枝を活用する「エコな垣根」と失敗しない宿根草選び

豊かな植生に触れたオーストラリア旅行

ウルル
ウルル。Photo/Elfriede Fuji-Zellner

今年の2月、私は最も寒い時期を暖かい場所で過ごす機会に恵まれました。数週間かけてオーストラリアを旅したのです。私にとって初めてのオーストラリアでは、ケアンズからゴールドコースト、ブリスベン、メルボルン、シドニーまで、東海岸を北から南まで縦断しました。特に印象的だったのは、奥地にあるウルル(エアーズロック)で、その豊かな植生に圧倒されました。

オーストラリア
Photo/Elfriede Fuji-Zellner

この国の気温や植物の多様さは素晴らしく、近年日本でもよく見られるようになったオーストラリア原産の植物も、その原生地でたくさん見ることができました。日本のツツジやアジサイのように、木生シダ、バンクシア、ブラシノキなどがオーストラリアではどれほど大きくなり、またどれほどあちこちで見られるのか、実際に見ても信じられないほどでした。

プルメリア
プルメリアの花。Photo/Elfriede Fuji-Zellner

もう1つ印象に残ったのは、プルメリアです。

オーストラリアは、都市によっては、日本でも人気のハワイの島々、特にオアフ島などと多くの共通点が見られました。シドニーでは、オーストラリア原産ではないプルメリアを、「ザ・ロックス」と呼ばれる港近くの丘の上にある街並みで見かけました。ここが最初の入植地で、シドニーの発展の礎となりました。

オーストラリア
Photo/Elfriede Fuji-Zellner

「ザ・ロックス」の家々は石造りで非常に古く、家々の間を抜ける細い小道は、両側が石垣で囲まれた庭になっていることもあります。こうして守られた環境のおかげで微気候が生まれ、やや気難しい植物も生育できます。石垣と家々が密集しているため、風がほとんど吹かず、またエネルギーも空間も効率的に利用できます。ゴミが散乱しやすい汚れた隅やデッドスペースもほとんどありませんでした。

プルメリアはここだけでなく、公共の公園でもよく見かけました。

オーストラリアで見た植物たちは、特定の環境が周囲の植生に大きな影響を与えるという素晴らしいサンプルでした。

この経験からも、庭にエキゾチックな植物を導入する前に、置きたい場所について思い起こして分析することが非常に重要だと改めて実感します。バルコニー、ベランダ、玄関、庭など、それぞれの場所の条件は大きく異なるので、各場所に似合う植物を取り入れることが成功への近道です。

冬の植物の生育は今後の栽培のヒントに

一年で最も寒い時期が過ぎた直後の今の時期は、成功と失敗をメモしたり、よく覚えておくことが、今後の植物選びの際にとても役立ちます。

この冬、個人的な実験として、私の住む神奈川の湘南地域では大きなコンテナに植えたフェニックス(カナリーヤシ)は外で冬越しできるか試してみたのですが、今のところ失敗に終わりました。今までは毎年、冬の間はリビングに置いて無事に育っていましたが、今年は屋外の寒さにどれだけ耐えられるか試してみたかったのです。

コンテナは稲わらでたっぷりマルチングし、わらが強風で飛ばされないように木箱をかぶせました。しかしながら、2月に3週間ガーデンを離れた間、寒さと風の影響か、茶色がかった灰色の葉が混ざった状態になってしまいました。根と幹まで傷んでいないことを祈ります。

フェニックスの冬越し実験
屋外での冬越しに挑戦してみたフェニックス。右が3週間後の様子。Photo/Elfriede Fuji-Zellner

フェニックスがどこまで回復するのか、それとも完全に枯れてしまったのか、確認するには少なくともあと2カ月は待たなければなりません!

最近では、どこへ行くにも、近くの庭で育っているフェニックスの株をチェックしています。今のところ、どこも同じように、茶色く枯れたように見える葉が垂れ下がっているので、少し勇気づけられます。こうした実験は、フェニックスについてもっとよく知り、我が家の庭でよりうまく育てる方法を探る実践的な機会になります。

ガーデニングの始まりに、最盛期には美しい景色が楽しめるガーデンを訪ねてみるのもいいでしょう。今の季節でも、魅力的な植物の組み合わせや、地植えや鉢植えでの素敵な植栽を見ると、たくさんのインスピレーションが得られます。私が訪れた庭にも、枯れたように見える植物も多く見られました。

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