【ガーデナーの春の庭仕事】捨てるはずの剪定枝を活用する「エコな垣根」と失敗しない宿根草選び

【ガーデナーの春の庭仕事】捨てるはずの剪定枝を活用する「エコな垣根」と失敗しない宿根草選び

宿根草ガーデンの植物選び

最近、小さな玄関前エリアにオージープランツをたくさん植えるという新たなトレンドがブームになっています。これは素敵なディスプレイになりますが、どんな場所にも合うとは限りません。

そこで、丈夫で頼りがいがある宿根草(多年草)についても改めて考えてみましょう。

ヘメロカリス
夏の庭に咲くヘメロカリス。Gartenbildagentur Friedrich Strauss / Strauss, Friedrich

我が家のパーマカルチャーガーデンにあるペンステモンは、冬の間凍りついていても、その下には新芽が次の太陽光を待っています。

ヘメロカリスはすでに10cmほどの高さに成長しており、数カ月後には庭にたくさんの花と色彩をもたらしてくれるでしょう。ヘメロカリスは種類も色も豊富で、混色のものもあります。園芸カタログを眺めて、大小さまざまな花が咲く品種や、年に2回咲く二季咲きの品種などを眺めるのは楽しいものです。

アイリスもとても信頼できる宿根草。土壌条件やサイズ、色など、ほぼすべての人が理想の品種を手に入れることができるでしょう。我が家の庭でも、冬の間ほったらかしていた枯れ葉の下から、小さな新芽がもう顔をのぞかせています。

アイリス
アイリス。Gartenbildagentur Friedrich Strauss / Strauss, Friedrich

まだ花が咲いていない宿根草は、園芸店では販売されていないかもしれませんが、今はオンラインショップや園芸カタログで自分にぴったりの品種を探し、庭の新しい風景を作るには絶好のタイミング。宿根草ガーデンをつくる一番簡単な方法は、“宿根草のミックスボーダーセット”を使うことです。ナーセリーや通信販売会社によっては、こうしたセットを取り扱っているところがあります。滑り込みでの購入にも役立ちますが、まだ時間に余裕がある時期であれば、自分だけの“スペシャルセレクション”を見つけるのも楽しいですよ。例えば、5種類の宿根草を組み合わせ、その間に植える一年草や春に咲く球根類を考えてみてはいかがでしょう。

やせた土地でも育ち、地面を覆う背の低い植物の組み合わせの例としては、タイムとイベリス、その間に背の低いチューリップといったものがあります。あまり見かけない組み合わせですが、美しいコントラストを描きます。

春
Gartenbildagentur Friedrich Strauss / Strauss, Friedrich

ガーデンでのクリエイティビティは楽しむもの。失敗を恐れる必要はありません。もし一夏を通して楽しめるいくつかの組み合わせが見つかれば、大成功です。

ガーデニングは生涯にわたって続く学びでもありますね。

Credit 話 / Elfriede Fuji-Zellner - ガーデナー -

エルフリーデ・フジ・ツェルナー/南ドイツ、バイエルン出身。幼い頃から豊かな自然や動物に囲まれて育つ。プロのガーデナーを志してドイツで“Technician in Horticulture(園芸技術者)”の学位を取得。ベルギー、スイス、アメリカ、日本など、各国で経験を積む。日本原産の植物や日本庭園の魅力に惹かれて20年以上前に日本に移り住み、現在は神奈川県にて暮らしている。ガーデニングや植物、自然を通じたコミュニケーションが大好きで、子供向けにガーデニングワークショップやスクールガーデンサークルなどで活動中。

Photo/ Friedrich Strauss Gartenbildagentur/Stockfood

まとめ / 3and garden

スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!

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