事務職女性をターゲットにした「早期退職募集」の波
坪根さんのような一般職・事務職の女性が、早期退職の対象となるケースは今後、増えてくることが予想されます。
東京商工リサーチの調査によると、2025年に「早期・希望退職募集」をした上場企業は43社、募集人数は1万7,875人に達しました。この背景には、DX(デジタルトランスフォーメーション)やAIの導入による業務効率化があります。
特に金融や事務処理中心の業務はシステムへの置き換えが進んでおり、企業側はベテランの事務職社員を削減し、人員構成を適正化したいという意図を持っています。データ上では、黒字企業の募集が約7割を占めており、経営体力があるうちに割増退職金を支払ってでも人員整理を進める「黒字リストラ」が定着しつつあることが読み取れます。
坪根さんのように、持ち家があり単身で身軽なケースでは、この割増金を「自由への切符」として有効活用できる場合があります。しかし、これは生活コストを低く抑えられる条件が揃っているからこそ成立する「逃げ切り」であることを理解しておく必要があります。
[参考資料]
東京商工リサーチ「2025年 上場企業『早期・希望退職募集』状況」
