水野美紀さんインタビュー「ずっと茨の道を歩いているかもしれません」~舞台『死神』が問いかける、50代で向き合う「生きる覚悟」

水野美紀さんインタビュー「ずっと茨の道を歩いているかもしれません」~舞台『死神』が問いかける、50代で向き合う「生きる覚悟」

不安を力に変えて、50代を更新し続ける

50代になったいま、この先の幸せのために、心がけていることはあるのでしょうか。

「幸せって、ずっと続くものではなくて、人生のなかで『点』としてやってくるものだと思っています。だからこそ、その一瞬、一瞬をきちんと噛みしめたいです」

その前提の上で、やはり体力作りは意識しているそうで、1日の目標は8000歩、歩くこと。

「エスカレーターではなく階段を使うようにしたり、できるだけ体を動かすようにしています。歩数計を見るのも、ちょっとした楽しみです(笑)」

そして、頭を錆びさせないために、新しい技術にはアンテナを張っているとも話します。

「友だちにAIの専門家がいるので、彼に授業をしてもらったりして。ソクラテス問答のプロンプトというのをAIに渡すと、自分の考えを深めて整理するための質問をAIがしてくれるんです。簡単なところでは子どものお弁当の副菜をAIに答えてもらったりしていますね」

AIの台頭に新時代を感じ、期待を持って楽しんでいる水野さん。最後に、同世代である、大人のおしゃれ手帖の読者へ、メッセージをいただきました。

「悩みってたぶん死ぬまでなくならないんですよね。私は、それに気づいて、いい意味で諦めがついたんです(笑)。これからも、小さな幸せをちゃんと感じながら、一緒に足掻いていきましょう! 『死神』は、そのタイトルに反して“生きる物語”です。落語ファンの方も落語をご存知ない方も、もうめちゃくちゃ楽しめるエンターテイメントになってると思いますので、劇場でお会いしたいです」

PROFILE

水野美紀(みずの・みき)
10代でデビュー後、映画・ドラマ・舞台で幅広く活躍。演劇ユニット「プロペラ犬」を主宰し、俳優業に加え、脚本・演出・プロデュースも手がける。近年の主な出演作にテレビドラマ『娘の命を奪ったヤツを殺すのは罪ですか?』(25)、舞台『礎の響〜SEKIGAHARA〜』(25)など。2026年春スタートのNHK連続テレビ小説『風、薫る』に出演する。

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