遊び慣れた大人たちは、冬には冬らしい旅を求める。
近年はニセコの賑わいが注目されてきたが、外国人居住者や訪日スキーヤーの増加とともに、国際化とラグジュアリー化が急速に進む“白馬”こそ、冬に訪れるべき最高のデスティネーションとしておすすめしたい。
いまアツい!と噂の白馬に、東京カレンダー編集長・日紫喜が訪れてみた。
白銀の世界で遊ぶ大人のためのスノーフィールド
長野県・白馬は、東京駅から新幹線で約1時間半。そこから車で1時間ほどという近さも、大人の旅にちょうどいい。
スノーシーズンになると、世界中からゲストが押し寄せ、宿泊施設が不足するほどの人気ぶり。2025年地価の値上がり率が日本一の、長野県和田野地区への投資状況からも、その勢いがうかがえる。
ゴンドラで一気に山頂へアクセスできる「白馬岩岳スノーフィールド」なら、ビギナーでも気軽にトライできるし、絶景テラスで一杯楽しみたい“ちょい滑り派”も、極上の雪質を滑り倒す“本気派”も満足できる。
大人が雪山で遊ぶのに、これ以上ない最高の白銀の世界が広がっていた。
今回の白馬ステイに選んだのは、40年の歴史を持つ格式あるオーベルジュ「ホテル ラネージュ」。
雪景色に溶け込む、ヨーロピアンでクラシカルな佇まいは、しっとりと過ごしたい大人の2人旅におすすめしたい。
露天ジャグジーつきデラックスルームは、各部屋のデザインがまったく異なるのも魅力のひとつ。
ヨーロッパで買い付けたヴィンテージ家具やランプが配され、アメニティは「Aesop」、スピーカーは「Marshall」という、いまっぽいセンスが心地よい。
朝晩入りたくなるバスルームは、開放的な全面シースルーなガラス窓スタイル。照れくさくもあるが、なんだか洒落ている。
雪景色を望みながらバスタイムに身を委ねれば、日常の疲れも解れて、二人の距離も近くなるに違いない。
エントランスロビーでは、生演奏とともにフリードリンクが楽しめる時間帯も。外国人ゲストも多く、暖炉を囲みワインを嗜む社交の場は、まるで海外のような雰囲気。
ラグジュアリーステイに相応しい空間とおもてなしが、ここにある。
白馬はグルメも見逃せない!
都会では味わえない白馬ならではの美食エクスペリエンス
旅先でも妥協したくない“食”も、白馬にはカジュアルから本格派まで、フーディたちを唸らせる飲食店が揃っている。
実際に食べてみた編集長・日紫喜が厳選した、いま行くべき最先端アドレスを紹介したい。
アペロに立ち寄るという選択肢も、白馬には存在する。1月にオープンした『Meat Library』だ。小屋の扉を開けると、熟成肉がずらりと吊るされたラボのような空間に圧倒された。
「ホテル ラネージュ」の元シェフで、祖父が精肉店を営むシャルキュティエ・アンディ氏が手がけるここでは、「旅するシャルキュトリー」をテーマに、ヨーロッパの伝統製法と丁寧な手仕事で生まれる約9種のシャルキュトリーを、ワインとともにスタンディングで味わえる。
前菜として出てきた「白馬産スモークサーモン」や、醤油を隠し味にした「リエット」、本格「プレッツェル」も驚くほど絶品すぎて、手が止まらない。
レベルの高さに感動し、ついまた一杯、と赤ワインが進んでしまう。
白馬の気候を活かし、塩と時間、自然の力だけで1〜6ヶ月熟成させた肉は、どれも驚くほどピュアな味わい。
泡盛麹や山椒ガーリックなど、ユニークな仕込みも新鮮だ。
丁寧なストーリーを聞きながら味わう体験は、この旅で最も心に残るデスティネーションに。
しかも、ここに入れるのは「ホテル ラネージュ」宿泊ゲストのみという、シークレットな特別感もフーディたちを魅了する。
『Meat Library Experience』(1人¥10,000※最低遂行人数2名)
美食偏差値を確実に高める白馬のテロワールが宿る名店イタリアンへ
ディナーは、本格イタリアン『Mimi’s』へ足を運びたい。ムード漂うモダン空間で過ごす時間は、白馬村No.1レストランにノミネートされる実力そのもの。
エグゼクティブシェフKazuと妻Yukiが手がける料理は、「白馬湧水活〆信州サーモンと雪中ビーツ」や「白馬育ちゆめかおりのパスタ」など、テロワールを感じる食材を巧みに活かした白馬ならではのイタリアン。
“食がいいと良いサービスに通ずる”というHHG(白馬ホスピタリティ グループ)代表の哲学が、皿の上にも表れている。
メインは「50日間熟成白馬豚の炭火焼き、信州リンゴと千曲アンズ」。サイドには「季節のローストベジタブルとサラダ」を。
「フェニックスホテル」の一階で、創業当時から営業する老舗イタリアン。店名の由来は、オーナーの愛娘mimiから。
ソムリエによる、ワインのセレクトも幅広い。エントランスには、バーを併設。
白馬にいることを忘れる、しっとりとした優雅な時間が流れる。
ナイトキャップしたくなる夜。大人たちが集う隠れ家バーも存在
夜の締めくくりには、予約制の隠れ家バー『No.898』。
イタリアのアマレットリキュール「Disaronno」監修の、白馬にインスパイアされたスペシャルカクテルを片手に、雪景色を眺めながら語り合うナイトキャップは、都会では味わえない非日常。
非日常なゲレンデの景色とキャンドルのほの灯りが、ロマンティックな夜を演出してくれる。一日を振り返る語らいに最適な場所。
ゲレンデ真下にあるスキーイン・スキーアウト可能なプレミアムバー『Hakuba Après』では、「ヴーヴ・クリコ」とのコラボイベント「SUN CLUB by Veuve Clicquot」が開催中。
日本語より英会話が飛び交い、音とシャンパンに身を委ねる洗練された世界観は、まるで海外のリゾートのよう!
隣接する「マリレンホテル」では、シャンパンとチーズフォンデュを楽しむ「ヴーヴ・クリコ ロングランチ」(¥25,000/1名90分制/月〜金14:00〜)を楽しみたい。
フリーフローの幸福感に浸るランチは、旅のハイライトになる。
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実際に訪れた白馬は、ホテルステイも食も雪質もすべてが一流で、選択肢のバリエーションが揃っていた!
旅慣れた大人にこそふさわしい、進化が止まらない本物のラグジュアリーリゾート。編集長・日紫喜が「行ってよかった!」と本気で太鼓判を押す、価値ある白馬へ足を運んでみてはいかがだろうか。
Photo & Text:Mayuko Hamaguchi(SEASTARS Inc.)

