優秀な人材は“転職活動すら必要ない”時代へ…応募を待つだけの企業に迫る「深刻な危機」【キャリアのプロが解説】

優秀な人材は“転職活動すら必要ない”時代へ…応募を待つだけの企業に迫る「深刻な危機」【キャリアのプロが解説】

トップ層の採用は「数年単位の関係構築」が必要な時代へ

これからは、トップ層と企業が数年単位でつながる時代になっていきます。いきなり正社員採用ではなく、副業やプロジェクト単位での接点を持ち、実績を積み重ねる。その中で信頼関係を築き、自社のタレントプールに組み込んでいく。いわば「長期的な人材投資」が必要です。

これは簡単な話ではありません。仕組みづくりには莫大な時間とコストがかかります。内製化するにせよ、外部委託するにせよ、相応の投資が必要です。それができない企業にとって、トップ層の獲得はますます難しくなるでしょう。

優秀層は、企業側が待っていても応募してきません。スカウトを送っても読まれません。採用は「募集」から「関係構築」へと完全に軸足を移しつつあります。この変化を前提に、数年単位の視野で仕組みをつくれるかどうか。人材側からすると、優秀な実績に加えて積極的な人間関係の構築こそが、よりよい環境やポジションに移っていくことの近道になります。


優秀層の採用は、もはや短期的な施策では戦えません。生き残りをかけて、本気で投資し、体制を整える覚悟があるか。今からの時代に各企業が問われているのは、そこなのだと感じています。

福留 拓人
東京エグゼクティブ・サーチ株式会社
代表取締役社長

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