◆勝ったら何をやっても良いのか
ただし、ここでパラドクスがある。勝ったから正しい。では勝ったら何をやっても良いのか。そもそも議会とは、国民の税金の使い道、予算を話し合う場である。議会政治とは、最終的には多数決でなければならず、少数派の横暴を許してはならない。ただし、その多数は永遠であってはならない。必ず再挑戦の機会、次の選挙までの任期が無ければならない。その間、少数派にも言論の自由が与えられなければならない。多数派の政府与党が間違った時、それを指摘する権利が無ければならない。すなわち、次の選挙に向けて有権者を説得する機会が与えられねばならない。だからこそ、政府与党も自分たちの政策の正当性を答弁できねばならない。
勝ったから正しいが、何をやっても良い訳ではなく、矩(のり)を踰えれば、いかな多数派でも正しさを失う。
◆もう一つの手段は「徹底的に頭を下げる」
そこでもう一つの手段である。私なら、徹底的に頭を下げる。具体的には、質問時間は、全部野党に与える。
実務では、与党の質問時間は「休み時間」と言われている。そもそも、与党は予算編成に関与している。予算は国家の意思と言われるが、そこに与党は関与している。まさか与党が自分たちの政府の予算案を修正するなら、何の為に予算案を提出したのかとなる。
あえて言うなら、連立与党の日本維新の会の質問時間は残して良い。なぜなら、自民と維新は特殊な連立で、選挙では維新が反対党だから、反対党としての立場を表明できる機会が与えられねばならない。こうしておけば、どうしても修正せねばならない論点が出てきた時、野党ではなく維新の質問で政府は修正できる。

