◆協力を仰ぎ、悪しき国会の慣例を変える
反対党である野党に質問時間を与えることで、年度内成立への協力を仰ぐ。その代わり、今までの悪しき国会の慣例を変える。特に、外務大臣の出席義務をはずす。今までは、外相が国会出席義務で縛り付けられて外交ができないなどの、本末転倒が罷り通ってきた。
原則として国会答弁は、政務官と副大臣が答える。本来、副大臣は国会答弁をするのが仕事である。細かいことは政務官に。大事なことは副大臣に。政務官、副大臣が答えられない質問だけ、大臣が答える。
ここで予算と関係の無い質問をしたら、させてあげればいい。それで、そのような野党の支持率が上がるはずがないし。
◆「高市の敵は日本の敵」との論調
議会とは、与野党が政策の正しさを競い合う場である。野党の検証に答えられる政務官が、副大臣~大臣と出世していく。逆に野党も、政府に代わる識見を示した政治家が出世し、与党の地位を奪う。これが健全な政権交代を伴う民主政治である。むしろ議会政治健全化の好機であると思うが、そのような道に進む気配すらない。
SNSを中心に「高市の敵は日本の敵」との論調がある。このような傲慢な風潮の放置こそが、高市首相の死角になると心配している。
―[言論ストロングスタイル]―
【倉山 満】
皇室史家。憲政史研究家。1973年、香川県生まれ。救国シンクタンク理事長兼所長。中央大学文学部史学科を卒業後、同大学院博士前期課程修了。在学中から’15年まで、国士舘大学日本政教研究所非常勤職員を務める。現在は、「倉山塾」塾長、ネット放送局「チャンネルくらら」などを主宰。著書に『13歳からの「くにまもり」』など多数。ベストセラー「嘘だらけシリーズ」の最新作『噓だらけの日本近世史』が2月28日より発売

