目の前で搾る、という贅沢。広尾に誕生した“しぼりたて”ごま油専門店『GOMA PRESSO』に行ってきた

目の前で搾る、という贅沢。広尾に誕生した“しぼりたて”ごま油専門店『GOMA PRESSO』に行ってきた

目の前で搾る、という贅沢。広尾に誕生した“しぼりたて”ごま油専門店『GOMA PRESSO』に行ってきた食楽web

ごま油は、脇役だと思っていた。

炒め物の仕上げにひと回し。ナムルに数滴。香り付けの名バイプレイヤ――。ところが、その概念を軽々と覆す一軒が、東京・広尾にオープンした。目の前で焙煎し、圧搾し、一番搾りだけを瓶詰めするクラフトごま油の専門店『GOMA PRESSO TOKYO』だ。

店内に一歩足を踏み入れると、ふわりと立ちのぼる香ばしい香り。専用の焙煎機と圧搾機が並び、まるでコーヒースタンドのように“搾りたて”を体験できる空間だ。添加物や溶剤は一切使わず、無添加・純度100%の一番搾りのみを販売。当日搾った分が売り切れ次第終了という徹底ぶりにも、本気度がにじむ。

生牡蠣が、凛と立つ

まずは、繊細な味わいの生牡蠣にひとたらし。

驚くほど軽やかだ。いわゆる“ごま油らしい重たさ”がない。上品で澄んだ香ばしさがすっと立ち上がり、生牡蠣のミルキーな甘みをそっと持ち上げる。後味は驚くほどクリーン。雑味がないとはこういうことかと、思わず膝を打つ。

タコの薄切りにも合わせてみる。噛むほどに広がる旨みに、搾りたての香りが重なり、ぐっと立体的な味わいに。塩だけでも十分に美味しいが、数滴のごま油が加わるだけで、皿の格が一段上がる。

ひとたらしするだけで、生牡蠣のミルキーな甘みをそっと持ち上げるひとたらしするだけで、生牡蠣のミルキーな甘みをそっと持ち上げる

シンプルパスタが、ごちそうになる

次は、トマトだけをあしらったシンプルなパスタに、ごま油を回しかけた一皿。
ここに回しかけると――湯気とともに立ち上る香りがたまらない。ごまの甘やかなニュアンスがふわりと広がり、シンプルなパスタが、それだけで“完成した一皿”になる。ソースを使わずとも、これだけで成立する完成度だ。

「さっとかけるだけで食材の味を引き出す」という言葉通り、主張しすぎないのに確実に底上げしてくれる。まさに“名脇役”から“影の主役”へ。

そして、バニラアイスに

最後に試したのは、バニラアイス。

半信半疑で垂らしたひと筋が、口に入れた瞬間、確信に変わる。プレミアムタイプは特に、“ごまのバター”と形容したくなるほどまろやかで、ナッツのようなコクと甘やかな香りが広がる。冷たいアイスの乳脂肪と溶け合い、まるで高級レストランのデセールのような奥行きに。

ごま油が、デザートの世界まで軽やかに越境する。その事実だけでも、このブランドの鮮度とポテンシャルを物語っている。

オリジナルとプレミアム、選ぶ楽しみ

ラインナップは2種。
有機ごまを使用したスタンダードな「オリジナル」(200ml/2,950円・税込)と、国内消費量わずか0.1%という希少な国産ごまを使った「プレミアム」(200ml/8,580円・税込)。

オリジナルは、上品でバランスの取れた万能型。日々の料理に寄り添う一本だ。一方プレミアムは、より芳醇で甘みさえ感じる華やかさ。特別なひと皿や、ここぞという贈り物に選びたい。

価格は通常タイプが3,000円弱、プレミアムが9,000円弱。決して日常使いの油としては安くはない。だが、料理を格上げする“数滴の魔法”と考えれば、むしろ納得の一本だ。

手土産に迷ったとき。食べることが心から好きな人へのギフトに。箱を開けた瞬間、きっとその人はこう思うだろう。
「これは、ただのごま油じゃない」と。

●SHOP INFO

GOMA PRESSO TOKYO(ゴマプレッソトウキョウ)

住:東京都渋谷区広尾 5-25-8 第2広尾フラワーハイホームB棟104
TEL:03-6628-0680
営:11:00〜18:00 ※当日の販売分が売り切れ次第終了となります
休:不定休
www.gomapresso.com

配信元: 食楽web

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