◆(2)ハードの値上げに踏み切るのは困難!?
製造コストの上昇に合わせて、ハードの値上げができれば採算は改善しますが、単純な値上げは難しいというのが大方の見方です。デフレ時代が長かったため、ゲームハードは発売時がもっとも価格が高く、その後しばらくすると値下がりする……といったイメージが値上げの足かせになっていそうです。過去にはWiiが、2006年12月の発売時には2万5000円(税込)でしたが、2009年10月には2万円(税込)に値下げされています。また、ニンテンドー3DSは、立ち上がりの不調を挽回するという狙いではあるものの、発売半年後には2万5000円(税込)から1万5000円(税込)へと、大幅値引きが実施されました。
買いやすい価格になるのを待っているファミリー層も存在するなかで、“値上げは禁断の一手”というのは頷けます。ちなみにPS5の希望小売価格に関していえば、2020年11月発売の通常版(ディスクドライブ搭載型)5万4978円(税込)が、3度の値上げを経て、現在7万9980円(税込)にまで上昇してきており、客層の違いはあるものの、従来よりはゲームハードの値上げに対して消費者の抵抗感は薄れていそうです。
◆(3)キラーソフト不足で本体販売が伸び悩む懸念

現状、Nintendo Switch 2においては専用ソフトがまだ少なく、ローンチタイトル『マリオカート ワールド』(全世界販売1403万本 ※12月末時点)や『ドンキーコング バナンザ』(全世界販売425万本)、『カービィのエアライダー』(全世界販売176万本)あたりが主力。今後のソフトラインナップも超強力といえるタイトルは確定しておらず、いわゆる“ソフト不足”がハードの足を引っ張るのではないかと言われています。
ただ、これに関しては個人的な意見ですが、3月5日発売の『ぽこ あ ポケモン』のように、新しい切り口を持ったタイトルがブレイクする可能性は常に秘めていますし、『ゼルダ』や『スーパーマリオ』『どうぶつの森』などの新作が今後控えていると考えると、それらの看板タイトルなしに任天堂ハード史上最速のスタートダッシュを決めたNintendo Switch 2は、もう一段の爆発力を秘めていると言えます。

