ゆめの森との出会いが移住・転職につながる
福岡県から大熊町に移住した清水由維さん。3人の娘さんの教育環境を考えたことが移住のきっかけでした。そんな中、いわき市在住の友人から教えてもらったのが、学び舎ゆめの森の存在でした。ゆめの森のホームページを見た清水さんは「子どもたちの自主性を尊重する教育方針や、グローバル教育に力を入れていることに共感しました」と話します。

さらにゆめの森の体験入学やお試し住宅での移住体験を経てイメージはよりふくらみ、娘さんたちの共感も得て、大熊に移住することを決めました。
仕事については「くまジョブ」や、ふくしま12市町村移住ポータルサイトの「未来ワークふくしま」で探し、raBitの仕事が目に留まりました。技術的な仕事は未経験で工具も触ったことがない清水さんでしたが、「エネルギーの未来を作る仕事。地球温暖化などの課題に、何かしら貢献したいと考えました」とraBitで働くことを決め、2025年3月に大熊町に移住しました。
現在は事務・調達・在庫管理などを担当し、現場を支えています。工具の管理を工夫したり、何もなくて寂しかった正門横のスペースについては、工務メンバーの水野さんと協力しながら現在も花壇の整備を進めています。 清水さんにとっては未経験の仕事ではありますが、現場のメンバーと丁寧にコミュニケーションを取ることを心がけ、やりがいを感じているそうです。

また、3人の娘さんも大熊での暮らしを楽しんでいます。次女、三女はゆめの森に通っており、自分の好きなことを言いにくかったところから、「私はこれが好き」と言えるようになり、作品づくりや表現の機会を通じて、自信を育んでいく姿を頼もしく感じています。
また、高校1年生の長女はゆめの森に通えなかったことを残念がっているそうですが、ゆめの森の放課後児童クラブのスタッフとして子どもたちと触れ合ったり、町内でアルバイトを始めたりと積極的に活動しているそうです。
清水さんは「大熊は一見、不便かもしれないのですが、3人で電車でいわきに行ってみたり、その分色々な経験ができていると思います」と娘さんたちの成長を頼もしく感じています。
「メイドイン大熊」の技術で町に貢献する
事業所長の浅井秀毅さんは静岡県の出身。大手電機メーカーで長く働き、管理職として工場の責任者も経験してきました。2019年から白河市の工場に勤務する中で浜通りを訪れ、帰還困難区域の現実を目にしたことが、心に残ったと言います。「まだ復興すら始めることができない場所がありました。50代後半で定年間近でしたし、この地のお役に立てないかなと思いました。」

町の移住定住支援センターに相談したところ、raBitの仕事を紹介され、大熊町への移住を決めました。移住したのは2023年12月。事業所がまだ稼働する前で、OIC(大熊インキュベーションセンター)を拠点に準備を進めてきました。
浅井さんが目指すのは、技術の最前線を担う仲間たちが「ここで働いてよかった」と思える環境をつくること。組合企業など外部との調整、現場が前に進むための土台づくりを担い、チームの成長につなげていきたいと話します。
2025年10月にはraBitで作られたバイオエタノールを燃料に使った自動車の公道走行実験も行われました。そして国内最高峰の自動車レース「全日本スーパーフォーミュラ選手権」の2026 シーズンにおいて、全車両の燃料にraBitで作られたバイオエタノールが使われることが決まっています。

浅井さんは「大熊で生まれた技術は『メイドイン大熊』という形で発信されています。私たちの技術を世界にアピールすることで、少しでも町に貢献できたらうれしいですね」と話します。
raBitには県外から移住した人材も集い、それぞれの経験や想いを持ち寄りながら、世界最先端の研究プロジェクトを進めています。「メイドイン大熊」の技術を世界へ。環境を守りつつ、豊かな生活ができる未来へと、raBitの挑戦は続きます。

大熊町公式HP大熊町公式LINE企業立地ガイド記事/移住情報
The post 【福島県大熊町】環境にやさしい、未来の燃料を大熊から 移住者たちの挑戦/バイオエタノールの研究・実証拠点「raBit」インタビュー first appeared on Nativ.media | 地方移住・関係人口創出のプラットフォーム.

