◆弁護側も口腔性交をしたことは認めている
第3の犯行は、斉藤被告が問われている罪名の中で、法定刑が最も重い「不同意性交」の罪で起訴されている。第2の犯行から1時間20分ほどが経過してからのこと。斉藤被告が着替えをしようとロケバスの車内にいたとき、ピンマイクを服から外すためにAさんが乗車してきた。それを見ると、斉藤被告はAさんに卑猥な言葉とともに、こう言い放った。
「今日は会えてうれしかったよ。(筆者注:過度に卑猥な言動のため省略)ごめんね。ついかわいくてさ」
直後、斉藤被告とAさんは口腔性交をした。この点、弁護側も口腔性交をしたこと自体は認めている。
検察側の冒頭陳述が終わると、弁護側もAさんの具体的な発言内容を引用しながら、斉藤被告の身の潔白を主張しはじめた。だが、そのAさんの発言内容は、検察側のものと著しくかけ離れているものだった。
ロケバスの車内で実際に何が起きていたのか——。後編では、弁護側が提示したAさんの発言や当日の状況、さらに示談の行方や今後の審理の見通しについて詳しく見ていく。
文/学生傍聴人
【学生傍聴人】
傍聴歴7年、傍聴総数1000件超。 都内某私立大の大学院に在籍中の現役大学院生。趣味は御神輿を担ぐこと。高校生の頃から裁判傍聴をはじめ、有名事件から万引き事件など幅広く傍聴している。その他、裁判記録の閲覧や行政文書の開示請求も行なっている。

