2020年10月、「エディション」の日本初上陸として開業した「東京エディション虎ノ門」。
ホテル業界に革新をもたらし続ける米国人イアン・シュレーガーと隈 研吾氏のタッグが話題を呼び、瞬く間に東京のお洒落な大人が集まるホテルに。
その活気は年を追うごとに洗練されたものへと進化し、勢いはとまらない。
なぜ競争激しい東京のホテル業界で新たなポジションを築き、成功できたのか?1泊の滞在を通して、その理由と魅力を探った。
コンセプトは“空中のジャングル”。大きく育ったグリーンたちが「エディション」の世界へお出迎え
人生初の「エディション」は2018年の上海。某ラグジュアリーホテルの現地PRが、他社にもかかわらず、「いま上海のイケてる人たちが集まるのはエディション」と断言したから訪れた。
そこで目にした光景は言葉どおりで、同じことが東京でも起こった。
客室に足を踏み入れた瞬間に広がる、東京タワービュー
SNSで「東京エディション虎ノ門」の画像を見れば、お洒落な美女が溢れている。
それはもはやおなじみとして、衝撃は宿泊客のスタイリッシュさだった。
潔いほどシンプルな廊下は、絶妙に柔らかな照明がデザインのアクセントに
「エディション」はマリオットブランドの最高級グレードのひとつ。それだけに、客室前の廊下や専用エレベーターですれ違う人の服の仕立てがよく、明らかにセンスがいい。スニーカーが美しい。
空中に浮かぶ庭園『The Jade Room + Garden Terrace』の食事と東京の絶景は外せない!
彼らがホテルの代名詞である茂る植栽や東京タワーを背景にするから、一層絵になる。その様子に憧れる人もまた、「エディション」仕様の装いで集い、お洒落の好循環が生まれている。
そうなる理由は、ホテリエのイアン・シュレーガーの存在が大きい。彼は若くしてNYに伝説のクラブ「スタジオ54」を開業し、ブティックホテルの先駆けも作ったプロデューサー。
“人”こそホテルのブランドを完成させると熟知し、そのために必要な空間とキーパーソンを据えたのだ。
毎週水曜はDJナイト。ホテルゲストや感度の高い大人たちが集う『Lobby Bar』
「東京エディション虎ノ門」でいえば、カルチャー&エンターテインメントディレクターの白川麻美氏。
彼女が知るクリエイターたちがホテルを彩り、気鋭のDJがいい音を流すから、東京の“いま”を表す空気がホテルに漂う。結果、各種ブランドの発表会の舞台に選ばれることも少なくない。
カクテルタイムは「アジアのベストバー50」に選出された大人の遊び場へ
食後、夜11時に『Gold Bar at EDITION』に行くと満席。週末は深夜2時まで営業する。狭いバーでもクラブでもなく、妥協せず東京の夜を遊びたい外国人グループにはここしかない。
喋り倒す彼らのエネルギーを感じて自室に戻れば、一転静寂。そのギャップも相まって、「開業以来ずっとイケイケ」なホテルの功績は大きいと感じる。
オフィス街だった虎ノ門を、こんな華やかに躍動させているのだから。
■施設概要
施設名:東京エディション虎ノ門
住所:港区虎ノ門4-1-1
TEL:03-5422-1600
料金:1泊1室¥113,850~
部屋数:206室

