◆最も重い「不同意性交」の罪の詳細
そして今回、斉藤被告が起訴された罪名の中で法定刑が最も重い「不同意性交」の罪。弁護側は、事細かに弁解していた。犯行前、予定されていた撮影が終わり、斉藤被告は着替えをするためにロケバスに戻った。ほどなくして、Aさんが車内に乗ってきたとのこと。「あれ、もうAさんはバスに乗る用がないはずだけどな」。そう考えた斉藤被告は、「Aさんが自分と一緒にいたい」と思い込んでしまったという。
そして斉藤被告は、あろうことか仕事で使っていたロケバスの車中で、Aさんと10秒間にわたって口腔性交をした。
検察側は斉藤被告の犯行態様について、「Aさんの頭を手でつかんだ」などと強制的に性的行為に及ばせたと悪質さを指摘する一方で、弁護側はAさんは抵抗したり拒否したりしていないと反論していた。
テレビ番組の収録が終わり、斉藤被告がロケバスから降りようとしたとき、こんな出来事があったと弁護側は振り返る。
「斉藤さんが『今日はありがとうございました』と言ってロケバスから降りようとしたら、Aさんの方から斉藤さんにキスをしました」
◆実刑は不可避か

昨年3月の在宅起訴の後、一部ではこのように報じられている。実際、この事件をめぐっては当初から最悪の出だしだった。
特に、刑事裁判で裁判官が量刑を判断するにあたっては、被告側の酌むべき情状も考慮される。
その情状酌量を求める要素として、よく用いられているのが「示談」である。被告側と被害者側の示談が成立すれば、有利な情状として考慮され、「実刑回避」となることも多い。
そんな肝心な示談の有無について、初公判で弁護側はこのように言及していた。
「斉藤さんは自分の行為を振り返り、反省すべき点があったと考えています。Aさんに謝罪を申し入れ、示談の交渉をしました」
ただ、弁護側は初公判では「示談が成立したか」については触れておらず、今後の公判で説明するとしている。

