◆AIを相談相手にSNS戦略を構築

さらに、彼女のプロ意識はプライベートの境界線にも及ぶ。街中で声をかけられても、サインや写真撮影には一切応じない。それは冷淡さゆえではなく、ファンに対する「誠実さ」の裏返しだ。
「お金と時間をかけてライブに来てくれるファンを裏切りたくないんです。路上で簡単に応じちゃうと、わざわざ会いに来てくれる人たちの特別感を壊しちゃう。ブランドを安売りしないことが、コアなファンへの敬意だと思っています」
今年4月からあのギャル雑誌の先駆け『egg』専属モデルに昇格するりゅあさん。彼女が見据える生存戦略は、“カメレオンギャル”だ。
「今の女の子って飽きるまでがめっちゃ早い。だから、忘れられないためには、常に新しいことをやってないとダメかなって。キャラが薄いからこそ、流行りや現場のニーズに合わせて色々なギャルに挑戦していく姿を見せたい」
カメレオンのように環境に適応しながら、ギャル社会を泳ぎ切る覚悟だ。
◆“可愛い”を全部盛り!自己を貫くピンクのアーティスト

「おリボンも衣装も、メイクもお部屋もみ~んなピンク一色なんです。ピンクに染め抜くことで、りりぴの世界観は完成するんですよ」
そう嬉々として話す彼女のアイコンは、かつて一世を風靡した“姫ギャル”だ。元々、姫ギャルとして活動していた母親から継承したスタイルを、ピンク一色のヴィジュアルへと再構築した。
「りりぴの理想は、プリキュアとお姫様を合わせた“プリプリプリンセス”。ファッションは、おリボン、レース、フリフリ、ぬいぐるみとか。メイクはピンク系でタレ目ライン。ほっぺにはキラキラハートのシールなど、可愛いを全部盛りにするのがルールなんです」
天性の愛嬌を振りまく一方、クリエイティブに妥協しない。
「美容室の鏡の前でも、気づいたらポージングや表情、ダンスの降り付けの練習が始まっちゃう。可愛い角度を探すのは、歯磨きと同じくらい当たり前のルーティンなんです」
毎日投稿しているSNSの写真、文章、ハッシュタグも全て、りりぴさんが自分自身で考え、投稿している。また、「髪の毛をピンク色に染めるなんて、みっともない。小学生らしくない」といった外野の声もまったく気にしない。
「アンチは私の存在を広めてくれる燃料だし、こんな考え方もあるのかと面白い。ギャルに年齢制限はないし、好きでやっているんだから別にいいじゃんって感じです。でも、嘘の情報とかには、弁護士さんに相談します」

「みんな、周りの目を気にして“好き”という感覚に蓋をしすぎじゃない? 私は、自分が一番可愛いと思う姿でいたいだけなんです」
自分を信じ、個を貫くから勝てる。競争社会の必勝法を、ギャルたちは身につけていたのだった。
◆プロフィール
りゅあ 2012年5月13日、埼玉県生まれ。KOGYARUの初期メンバーのリーダー的存在。TV出演や東京ガールズコレクションのランエゥイなど、着実に活躍の場を広げている。KOGYARUを卒業し、今年の4月からはギャル雑誌の先駆け『egg』専属モデルとして活動する。Instagram:@ryua.h TikTok:@ryua.ryua
りりぴ 2014年7月21日、東京都生まれ。日本一のプリプリプリンセス小学生。小学生を対象とした新規プリンセス系アリドル「ひめらぶ」のセンターを務める。元小悪魔agehaモデルの母親と「りりぴか親子」としても活動し、親子で洋服のプロデュース業も手掛けている。Instagram:@ririlove0721 TikTok:@riripi.chu
取材・文/谷口伸仁 撮影/山田耕司
―[世界が注目[令和コギャル]の仕事論]―

