写真を貼る
では、そろそろ昔のアルバム作りについて紹介していこう。まず写真を貼るところで登場するのがコーナーラベルだ。もちろん、コーナーラベルを使わず、糊で直接貼られている写真も多いが、昔のコーナーラベルがなかなかすてきなので、しっかり紹介したいと思う。
コーナーラベルは、四角い紙の角にかぶせて台紙に張り付けるためのシールで、長い間アルバムに写真を貼るために使われてきた。(ちなみに現在も販売されており、Amazonでは、意外に色やデザインのバリエーションが多く販売されている。)
*アルバムに貼られたコーナーラベル。 こんな風にアルバムに貼り、写真の角を差し込む。ずれないように貼るのが意外と難しく、写真の角の一つに嵌めてアルバムに貼り、その後位置を合わせながらひとつずつ貼っていくなどしていた記憶がある。(私は貼るのが下手だった。)
昔のコーナーラベルの興味深いところは、写真を貼ると隠れてしまうところに凝ったデザインがされているところだ。上の画像だと角の模様部分や曲線でデザインされた貼り付け部分も、写真をセットすると下に隠れてしまって見えない。
*写真をセットするとこうなり、デザインされた部分は全く見えなくなる。昔の道具にありがちなことだが、そこのデザインをなぜそんなに頑張った?と不思議に思えるほど細かいところに手をかけている。そしてそれがこのコーナーラベルの魅力でもある。お客様がお店で商品を見たときに、写真をセットしたら見えなくなるということまで思い及ばず、理屈抜きに「素敵だな」「かわいい」と手に取ってもらえたら成功いうことであろう。
そういえば今シールが大流行しているが、何に使うかということではなく、かわいい、欲しいというところで売れていくのと同じかなと思った。コーナーラベルもシールといえばシールである。アルバムに写真を貼るという働くシールだ。
*アルバムやアルバム関連紙製品を多く販売していた「ペンドリ」のマークの入ったコーナーラベル。 コーナーラベルの形によっては、写真をセットしても、ラベルのデザインが見えるものもあり、それはそれで面白いが、あまり派手な形だと主役の写真がかすんでしまうこともある。
ちょっとここでいろいろなコーナーラベルを紹介しよう。ちなみに昔は凝ったデザインのものが多かったためか、アートコーナーという商品名がよく使われていた。
*コーナーラベルいろいろ。パッケージに現物が貼られているものが多かった。
*写真の角を挟むセロファン部分に、模様が印刷されている。意匠登録 98428は昭和26年の登録。
*角を挟む部分に糸が仕込まれているタイプ。
*戦時中の商品「無敵コーナー」。所有していたのは「桜華型」だが、資料として入手したアルバムに「鉄兜型」が使用されていた。パッケージに印刷されている意匠登録61571は昭和9年登録。
*実際にアルバムに貼られたコーナーラベル。
*説明が英語だが、日本製。輸出用か。タイトルラベルを付ける
次に、写真のタイトルや説明で使われたタイトルラベルを紹介しよう。台紙が黒いので、直接ペンや鉛筆で書いてもわからない。そのため、横長のラベルを張ってそこにタイトルや説明を記載していた。
*実際のアルバムで使用されているタイトルラベル。このラベルも単なる楕円や四角ではなく、凝ったデザインであることが多い。実際にアルバムに貼ってみると、写真より目立ってしまいそうなものもあるが、単純にラベルだけ見ていると、なんだか一つ二つ持っておいて、ちょっと使ってみたくなる洒落たものが多い。
なお、コーナーラベルと同様、昔のラベルは裏側に切手と同じように水糊が付いており、濡らして貼るようになっている。
*自動車や汽車、カモメなどをデザインしたタイトルラベル。
*ペンドリのタイトルラベル。アラビア糊が付いており、写真の下に貼って説明を書くものと記載されている。英語ということは輸出用かもしれない。 
