年金世代のワークライフバランス
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年金を受け取りながらどのくらい働くかを決める際には、単に損得勘定だけではなく、心身の健康と幸福度を最大化するための視点を持ちましょう。
1. 働く目的を明確にする
生活費の補填なのか、社会との繋がりなのか、生きがいなのか。目的に応じて、効率よく手取りを残すか、やりがいを優先するかを選択しましょう。
2. 健康寿命を延ばす働き方を選択する
シニア世代にとって最大の資産は健康です。疲労を残さないペースを見つけることが、長く働き続けるコツです。
3. 年金の繰下げ受給を検討する
受給開始を1か月遅らせるごとに 0.7%増額されます。75歳まで受給開始を遅らせると、最大で84%も受給額を増やすことができます。
4. キャリアの棚卸しと「新しい学び」を獲得する
これまでのキャリアで培った専門知識に加えてITツールを使いこなせるようになれば、在宅での仕事など、体力を消耗しない働き方の選択肢も広がります。
FP相談の現場では?
FP相談の現場では、「老後資金や住宅ローン返済のためにできるだけ長く働きたいが、年金がカットされるのは困る」という葛藤を抱えた声をよく耳にします。かつては支給停止の基準額が今よりも低く、特に60代前半では給与と年金の合計が比較的早い段階で基準に達してしまい、泣く泣く勤務時間を抑える方が一定数いらっしゃいました。
これまでお伝えしてきたように、近年の賃金水準の上昇などを背景に、この基準額は段階的に引き上げられてきました。そして年金を全額受給しながらしっかり稼ぐということが、以前よりも現実的な選択肢になってきました。その結果、老後の収支にゆとりが生まれ、将来のライフプランに明るい兆しが見えるケースも増えてきました。
もちろん健康との相談にはなりますが、制度上の上限が上がることは、働くシニア世代にとってライフプランの自由度を広げるポジティブな変化であると捉えています。