拡大ではなく「備え」10年後も生き残る会社であるために
—— 歴史ある企業でありながら、他社・地域との連携や、新しい事業・取り組みを積極的に行い続けています。背景にはどのようなお考えがあるのでしょうか。
東出:様々な取り組みをするなかで、常に考えているのは「10年後も会社が生き残るためには?」ということです。
運送業界はドライバー不足、労働時間規制などの様々な課題を抱えており、今後5年~10年で事業者の数は確実に減っていくといわれています。
その中でも当社が生き残るためには、同業他社や地域の中での差別化が不可欠ですし、基幹事業である運送業を支える人材にとって魅力的な職場であり続けることが重要です。

新しい事業や取り組みを決める時にも「右肩下がりになる事業ではなく、将来も需要が落ちないのか」「当社の事業を支えてくれている社員や地域の皆様にとってメリットがあるのか」という点を考慮するようにしています。
また、他社との協業や地域との接点も大事にしているのは、同業界の業務の延長線上では得られない新しい交流が社員の刺激や営業の幅を広げることにつながると考えているからです。
—— 流行っているからやる、というよりも未来を見据えた「備え」の冷静な選択という印象を受けました。
東出: そうですね。将来どうなるかわからない中で、少しずつ選択肢を増やしておきたい。それが結果として、社員や地域にとってもプラスになればと思っています。
—— ここまでで、多貴商運の取り組みとその背景について紹介してきました。
一見すると大胆な取り組みの数々ですが、その根底には、派手な成長戦略よりも「安心して続けられる会社であること」への想いがあります。次回記事では、その“居心地”へのこだわりに迫ります。
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