3.年代別の平均応募数と内定が出た人の割合
年代別のデータを見ると、どの年代でも内定を獲得した人は、全体平均の約2倍の社数に応募していることがわかりました。

では、面接・内定につながった人の割合は年代によって差があるのでしょうか。その傾向を以下のグラフにまとめました。

年代別の面接につながった人・内定が出た人の割合を見ると30〜40代がいずれも高く、50代以降は下がる傾向が見られました。
4.専門家に聞く年代別転職活動のポイント
転職活動を進めるとき、それぞれの年代でどのような点に気をつけるべきでしょうか。医療機関の採用に詳しい社会保険労務士・吉澤宏行さんに話を聞きました。
話を聞いた人

吉澤宏行さん
吉澤社労士事務所代表。医療機関で27年間事務職に従事し、総務・経理・医事・健診部門など幅広く経験。2024年4月に独立し、現在は医療機関専門の社労士として労務と人材課題に取り組む。
【20代】まず「何のための転職か」を明確にする
吉澤さん:20代の転職では、「今の職場を離れたい」という気持ちが先に立ち、方向性が定まらないまま複数の求人に応募してしまうケースが目立ちます。
転職の目的や、将来目指したいキャリアが不明確なまま転職をすると、転職先でも同じ不満が出てしまう可能性があります。まずは同期や信頼できる先輩などに相談し、「次に何を得たいか」という軸を先に固めておくことが大切です。
【30代】スキルより「人柄」と「定着意欲」が見られる
吉澤さん:30代は即戦力としての期待が高い年代です。面接到達率がほかの年代より高いのも、「早く会って話を聞いてみたい」という施設側の気持ちが表れているのかもしれないですね。
また、30代は履歴書からスキル面を把握しやすい年代なので、面接ではスキル以上に「人柄」や「長く定着してくれるか」が厳しく見られます。とくに前職の退職理由を伝える際、ネガティブなことばかりを伝えてしまうと、組織へのなじみやすさを疑われてしまいます。
過去の経験をどう次の職場で活かせるか、退職理由をポジティブな転職動機として言い換える準備をしておきましょう。
【40代】経験や実績に加え、柔軟性を示すのがポイント
吉澤さん:40代も30代同様に即戦力としての期待が大きく、内定が出やすい年代です。
一方で、懸念されるのが環境への適応力です。長年同じ職場で働いてきた方ほど、「前の職場ではこうだった」というこだわりが無意識に出やすくなります。面接では、これまでの実績を謙虚に伝えつつ、新しい環境のルールや人間関係を尊重する柔軟な姿勢を示すことが、内定へのポイントとなります。
【50代】「施設の困りごと」を解決できる人材としてアピールする
吉澤さん:50代は、定年までの期間を考慮され、若手と比較されると不利になる側面があるのも事実です。
しかし、長年の現場経験は若手にはない強みです。「即戦力として夜勤対応ができる」「新人教育の仕組みづくりを担える」など、施設が今抱えている課題に直接答えるアピールができれば、採用につながる可能性は十分あります。

