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200万円の巨大ハニワも!廃墟のような建物に“無数のハニワが溢れる”茨城の珍スポット。駐車場の時点で強烈だった

200万円の巨大ハニワも!廃墟のような建物に“無数のハニワが溢れる”茨城の珍スポット。駐車場の時点で強烈だった

◆本物そっくりに作らず。モチーフも多彩

はにわの西浦
「テヘ」といった感じのサルやネコ、ヌボーっとした鳥はみな植木鉢。これも創作ハニワだ
 数年前に亡くなった先代の後を継いだ息子の誠さんは言う。「おやじは現物を見たらその通りに作れる腕があるのに、本物そっくりに作らない」と。無表情の馬や猿も愛くるしい笑顔に変えてしまう。しまいにはハニワではありえない、カバやカエル、お地蔵様などなんでもモチーフにしてしまう。

 先代からはしょっちゅう「本物よりもかわいくしないと売れない」「細めのハニワはふっくらさせた方が受ける」と言われ続けた。なるほど、有名な「踊るハニワ」にしても、出土した本物よりも丸みを帯びてて実にカワイイ。「最初は何作ってるんだ、おやじは」と思ったそうだが、今ではその凄さを認めているようだった。

◆今では制作不可能な「200万円」の巨大ハニワ

はにわの西浦
前庭には1体200万円というひときわ大きなハニワが目立っていた
 テレビで紹介された頃ほどには売れなくなってもせっせと作った創作ハニワはものすごい量で、広くて古びた空間に、1階も2階も無数のさまざまなハニワが所狭しと並んでいるため、なんとも不思議な雰囲気が漂っている。価格は小さなもので数百円から中程度で数千円〜数万円。1mぐらいの高さの踊るハニワで15万円というのもあった(ちょっとほしい)。庭にある3m以上ありそうなもので200万円だという。かなり強気だ。昔は分割して苦労して焼いたけど、大きなものはかつてのようにはなかなか売れないし、今では制作も不可能だという。

 2階の片隅に火焔土器ばかり大量に並んでいるコーナーがある。誠さんは笑いながら「亡くなる少し前に『自分が死んだらこれを売ればいい』とおやじが遺産として大量に作ったやつです」と教えてくれた。あまり売れてないようだが、なんとなくここはこのままでいいのだろう。

 ものがユルいハニワなだけに、商売っ気もそんなに強くないのかも……なんて言うと怒られそうだけど、「実物を見て買ってほしいからネット販売はやらない」と断言される姿には、ここにしかない魅力あるハニワを売っているのだという自負を強く感じた。
 
<TEXT/関口勇>

【関口勇】
『ワンダーJAPON』編集長(フリーランス・発行元はスタンダーズ)。廃墟、B級スポット、巨大構造物、赤線跡などフツーじゃない場所ばかり紹介。武蔵野美術大学非常勤講師。X(旧Twitter):@isamu_WJ
配信元: 日刊SPA!

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