五臓
体内にある器官で、西洋医学の臓器と名前は似ていますが、働きは異なります。
気・血・水を作り出したり運んだりする機能を表しており、五臓は互いに影響し合っています。
肝
全身に気を巡らせ、血を貯蔵して、各臓器に栄養を届ける。目の健康を守る。
心
血の循環を司り、全身に巡らせる。感情、思考などの精神活動をコントロールする。
脾
食べ物や水分を消化吸収し、運搬する。水分の排泄を促す。気・血を作り出す。
肺
呼吸器や、皮膚、鼻、喉など。体温調節や免疫機能も含む。体液を巡らせ、汗を出す。
腎
泌尿器、生殖器、ホルモン系などのエネルギーを貯蔵する。脾や肺と連携して尿を出す。
50代は「中興の年代」。食と暮らしで養生を
「腎の力には2種類あります。体を温めるエネルギーが『腎陽』です。腎陽が減る腎陽虚になると、冷えや尿漏れ、むくみが出ます。
一方、『腎陰』は、体にうるおいと栄養を与えるエネルギー。
腎陰虚になると、ホットフラッシュや目の疲れ、睡眠の質の低下などの症状が現われます。
髪のパサつきや肌の衰えも、腎陰虚が原因。
どちらの症状が強いかにより、とりたい食材が変わります。
「また、腎は恐れや不安などの感情と強く結びついています。50代になると守りの姿勢に入りたくなりますが、新しいことにチャレンジすると、不安を克服することになり、腎の力を高めることもできます。中医学では、50歳前後の10年は中興の年代と言われています。ここで養生すれば、60代以降も健康でいられます」
腎を高めるライフスタイルを心がけることが、健やかな心身につながるのです。
「ゆっくり火が通り、素材の旨味と栄養素を逃しにくいのがせいろ蒸し。水分が多く、油もほとんど使わないので胃腸への負担が少ないのも良い点です。蒸したせいろはそのまま食卓に出せて、家事の手間を省けるのも嬉しいポイントです」

