
今回は、突然現れた“あおり運転”に恐怖感を抱いたという、女性ドライバー2人のエピソードを紹介する。
◆山道で迫ってくる巨大な車
佐々木絵里さん(仮名・40代)は栃木県からの帰り道、“あおり運転”に遭遇した。九十九折り(つづらおり)の山道を下っていたとき、後ろから強烈なパッシングの光が迫ってきたという。
「バックミラーにランドクルーザーが見えたとき、ぶつかると思いました」
相手は二車線であるにもかかわらず、追い越そうとはせず、クラクションとパッシングを繰り返した。そして佐々木さんの背後に張りついたのだ。
「私は山育ちなんです。エンジンブレーキを使って坂道を下っていましたが、相手は慣れていないのか、カーブでブレーキを踏み、直線で無理に加速してきたんです」
◆無謀な“あおり”の末に待っていた結末
佐々木さんは、危険を避けるために路肩に停車し、相手に先を譲ったという。しかし、ランドクルーザーは車体を寄せて威嚇。同乗者がゴミや火のついたタバコを投げつけてきたそうだ。
「運転席の男性が中指を立ててきたときは、ただ呆れるしかありませんでした」
その後、数キロ先でその車が横転している姿を発見した。無理な速度でカーブに突入した結果、単独事故を起こしたのだ。
「全員無事だと思ったので、そのまま通り過ぎました。危険な運転は結局、自分に返ってくるのだと実感しましたね」

