奨学金が及ぼすライフイベントへの影響
奨学金の返済が個人のライフイベントにどのような影響を与えているのか、労働者福祉中央協議会が実施した「高等教育費や奨学金負担に関するアンケート調査」を見ると深刻な実態が浮かび上がります。
調査結果によると、「奨学金の返還が生活設計に影響を与えている」と答えた人のなかで、「結婚」に影響があると回答した割合は44.3%となり、返済負担が若者の結婚にブレーキをかけている状況が数値として示されています。
平均して300万円以上の借入れを背負って社会に出る若者にとって、毎月数万円の返済は家計を圧迫するだけでなく、心理的なハードルにもなっています。
また、同調査によれば、現在では大学を卒業した人の約半数(45.2%)が何らかの奨学金を利用しています。学ぶための正当な投資としての側面も大きく、若い世代の間では奨学金返済に対する理解も進んでいます。
奨学金を抱えたまま結婚や子育てという次のステージに進むためには、当事者同士の深い理解と、親世代との価値観のすり合わせが今後の社会的な課題になっていくといえます。
[参考資料]
労働者福祉中央協議会「高等教育費や奨学金負担に関するアンケート調査」
