「好きでもないのに吸わないと体調が悪い」“毎日5本のタバコ”がやめられない30代男性の奇妙なポリシー

「好きでもないのに吸わないと体調が悪い」“毎日5本のタバコ”がやめられない30代男性の奇妙なポリシー

◆なぜ吸わないと体調が悪くなるのか


さて、電子タバコに変えたことで、歯にもヤニが付着しなくなった。吸う本数も減ったため、経済的ではあるが、物足りなさを感じたのも確かだ。

そこで、電子タバコを吸い始めてしばらくして、以前吸っていた紙巻きタバコを吸ってみたのだが、味が気持ち悪くてもう吸えなくなってしまった。

その代わり、1日に飲むストロング系の量がとうとう10缶を超えてしまった。結果、「γGT 2410(平均値は40〜60)」という数字を出してしまった。ここでドクターストップがかかり、酒を断つことになる。

「酒をやめたんだから、朝の吐き気、嗚咽、熱っぽさからも解放されるのか」

そう思っていたのだが、結局1日のはじめに電子タバコを3本吸わないと、以前ほどではないが、今も体調は悪い。吐き気と嗚咽はなくなったが、みぞおちあたりが痛くなり、落ち着きがなくなる。ということは、やはりニコチン依存症なのだろうか?

また、酒をやめてから、夜に睡眠薬をノンアルコール飲料5本で流し込むのも虚しいため、寝る前に2本追加で吸うようになった。

医者に聞いても「意味がよくわからない」と言われてしまう。しかも、吸う量も1日に5本のため「その程度なら自力で禁煙できないものですかね?」と言われたこともある。それはそうだ。

20代のときに稼いだ金はほとんど酒とタバコに消えた。しかし、結局残ったのは中途半端に不健康な体だけだった。

<TEXT/千駄木雄大>

―[今日もなにかに依存中]―

【千駄木雄大】
編集者/ライター。1993年、福岡県生まれ。出版社に勤務する傍ら、「ARBAN」や「ギター・マガジン」(リットーミュージック)などで執筆活動中。著書に『奨学金、借りたら人生こうなった』(扶桑社新書)がある
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