◆借金に苦しむ若者が増加

そう語るのは、若者の詐欺被害などに詳しい立正大学教授の西田公昭氏だ。’22年、民法改正によって成人年齢が20歳から18歳に引き下げられた。保護者の同意がなくても手軽な借金が可能となった結果、この4年間で借金に苦しむ若者が増加し貧困化の原因の一つとなっている。国民生活センターによれば、’23年に10代・20代の多重債務に関する相談件数が過去10年で最多を記録した。
’26年2月5日、全国の18~35歳・4000人を対象にアンケートを実施。すると全体の2割超が借金を背負っていた。その理由(Q3)を見ると、ショッピングが奨学金を上回る結果になった。借金に苦しむ若者の増加について西田氏は、「昔よりも悪徳なマルチ商法や副業詐欺の被害に遭うケースが多いです」と語る。
「現代の若者の情報源はテレビや新聞などではなく、スマホがほとんどです。特にSNSはサイトの閲覧時間や動画の再生数、いいね数などを基に、興味・関心を煽る情報が優先されて表示される。法的な規制も整っていないため、危険性やリスクを知らせる情報は自分で検索しない限り入ってきません。なので、ネットには無意識のうちにバイアスがかかり、自分を肯定する情報ばかりが集まるため、一気にのめり込みやすくなる」
◆U35の男女・4000人若者借金アンケート
Q1.借金がありますか?ない 79.2%
ある 20.8%
「ある」と回答した832人に聞いた
Q2.借金額は?
10万円未満 18.9%
10万~50万円未満 21.3%
50万~100万円未満 18.6%
100万~300万円未満 17.2%
300万円以上 24%
Q3.借金の理由は?(複数回答可)
ショッピング 345人
奨学金 290人
家賃・公共料金などの滞納 201人
ギャンブル・FX・暗号資産などの損失 170人
投資・副業・情報商材・オンラインサロン関連 63人
その他 57人
※2月25日から26日にかけて、Webアンケートツール「Freeasy」にて全国の18~35歳の男女4000人を対象にアンケートを実施

