変わらないために、変わり続ける。「普遍性」への挑戦
創業56周年の今、シェフが大切にしているのは、親交もある作詞家・松本隆さんから授かった「普遍性」という言葉です。
「時代が変わっても色褪せない“圧倒的な美味しさ”という普遍的な価値。それを守るために、実は僕たちは毎日、変わり続けているんです」
その挑戦は、素材との向き合い方にも現れています。


素材は生き物。だからこそ、作り手側が「昨日と同じ」でいては、その素材の良さを引き出し続けることはできません。
「生地はこれでいいか? クリームの素材は?作り方は?と、常に今のベストを疑い、最上を更新するつもりで全員で考えています」
そうして、あえて「変えよう」と全力を尽くした結果、辿り着く理想の答えがあります。
「試行錯誤の果てに、『やっぱりこれが一番だ』と変えない結論に至ること。看板のスポンジ生地は、まさにその一つ。一方で、『プチシュー』は時代に合わせて砂糖を減らし、香料ではなく天然のマダガスカル直輸入のバニラを強めることで、密かに進化し続けています」

「圧倒的な美味しさ」という動かない根っこがあるからこそ、枝葉は季節や時代に合わせてしなやかに形を変えていく。その積み重ねこそが、ポアールが紡いできた56年の歴史そのものなのです。
これからも、心に残る「想い出の名脇役」として
56年という長い月日。親子3世代で通うファンもいれば、北新地の夜を彩る手土産として重宝する大人たちもいる。その誰もがポアールの箱を開ける瞬間、パッと顔を輝かせます。そういった”想い出の名脇役”であることは、ポアールが大事にしていることの一つ。
56歳になった今も、自ら現場に立ち、新しい驚きを仕掛け続ける辻井シェフ。乙女のような遊び心でピンクの椅子をオーダーし、職人の執念で毎朝アーモンドをひき、「普遍的な美味しさ」を問い直す。
その一見バラバラに見える情熱のすべては、「お客様の、最高の笑顔が見たい」というたった一つのシンプルな願いに集約されています。
伝統は大事にしながらも、重みに甘んじることなく、変化を恐れず、常に本質を追求し続けるポアール。その扉を開ければ、私たちを驚かせる「新しい感動」が待っているはずです。
About Shop
POIRE de Jeunesse(ポアール・ド・ジュネス)
大阪府大阪市北区堂島1-2-13 翁ビル1F
営業時間:11:00〜23:00(日祝は18:00まで)
定休日:なし(クリスマス・年末年始は営業時間が異なります)
POIRE le bon Beurre(ポアール・ル・ボン・ブール)
大阪府大阪市北区曾根崎新地1-2-22 北リンデンビル 1F
営業時間:11:00〜21:30(日祝は18:00まで)
定休日:なし(クリスマス・年末年始は営業時間が異なります)

あかざしょうこ
ウフ。編集スタッフ
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関西方面のスイーツ担当。1984年生まれ、大阪育ちのコピーライター。二児の母。焼き菓子全般が好き。特に粉糖を使ったお菓子が好きです。