「色のグラデーションは、単なる装飾ではなく、時間や空気の変化を感じさせます。遠くから見ると穏やかで、近づくにつれて色の重なりが現れる。そこに、人々は自然と引き寄せられると思う」とベサン。「セラピアン」を象徴するモザイコ織に、複数の技法を合わせることで、色は均一ではなくなり、深い奥行きを表現することが可能に。「色は固定されたものではありません。光や動き、見る人によって変化する“生きた存在”だと思います」。その彼女の言葉通り、新作のバッグたちは、持つ人の動きやスタイリングによって、豊かな表情を披露してくれる。
クラフトを重んじるブランドとのコラボレーションは、自分にとって重要な意味を持つ、と言う彼女。「手仕事には、時間と人の感覚が刻まれています。それが美しい色に重なったとき、初めて本当の深みが生まれる。『セラピアン』が誇る伝統的なクラフトマンシップへの敬意と、モダンな視覚表現の両立こそが今回の核。そして、出来上がったバッグを使う人が、自分自身の感覚で“完成させていく” 余地を残したかった」。伝統と革新、静と動。その間に生まれる豊かな余白も、このコラボレーションの大きな魅力と言えそうだ。

ベサンとコラボレーションした2026年春夏コレクション。華やかなカラーリングと精緻なクラフトマンシップに目を奪われる。



・「2026年春夏ミラノ・ファッションウィーク」
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